この息子さんの記事を見て、色々思いに耽った方も多かったのではないかと思います。
私が『尾崎豊』のファンになったキッカケは『卒業』と言う曲をラジオで聞いたことです。
詩の内容がかなり衝撃的だったことと、中学3年生で当時の自分と重なり合ったことも大きかったです。自分の思いの丈をストレートに詩に書いて歌い上げたスタイルは、日本人にはないものだったから、かなり多くの少年少女に影響を与えたと思います。『カッコよく』とか『素敵に』とか『見た目』とか取っ払って『言いたいことをストレートに』表現することを教えてくれた方でもあります。
私は彼の不幸は『十七歳の地図』 『十五の夜』 『卒業』でイメージを作り上げてしまったことだと今でも思っています。彼自身、もっと複雑でもっと純粋であって、この3作品はその中の一部であったのに、幸か不幸か売れてしまって、イメージが固定化していまった。本当はもっと違った表現で作品も作れたんじゃないかって残念でなりません。学校をイメージした事って年齢を重ねると難しいかなぁ、本当は20歳で引退して方が良かったんじゃないかって感じたこともありました。
今思うと、彼の本当の悩みは、自分がどうやって生きていけばいいのか解からなかったことじゃないかって。皆に悩んでいることを問うために歌っていたのに、何故かヒーローに仕立て上げられて『尾崎豊って若者の意見を代弁している』ってことになってしまった。そんなイメージを固定化されると、もっと苦しくなったんじゃないかって。結局、19歳から脱出出来なかったんでしょうね。『Driving All Night』のPVを見た時、目が死んでいたし、『核/CORE』をテレビ番組でチラッと見た時、言いたいことが分かりづらかった。苦しかったんだろうなぁ。人には必ず二面性があるのに。
だから亡くなった時『やっと自由になれたね』って思ってしまいました。
左の写真(上)は、平成7年10月、近鉄百貨店『新阿倍野店誕生7周年記念特別企画 尾崎豊メモリアル展』のチケットです。『MY FAVORITE OZAKI』 に応募してGETしたチケットです。下は送られてきた封筒。葉書にいっぱい細かい字で尾崎豊への思いや好きな曲を書いて。下書きなんてまずしない私が何枚も書いたのです。何故そこまでしたかと言うと、彼が亡くなった年齢と当時の私の年齢が同じだったこと、彼の歌のイメージを更に追い求めたことへの後悔など、とにかく何か書きたくて仕方がなかったんです。好きな曲を書くことになっていたので、多分『僕が僕であるために』 『シェリー』 『存在』って書いたと思います。本当は彼らしい曲はこの3曲だと思っていますので。友達と一緒に私が書いた葉書が展示されていたので(住所と名前は消してあったとは思いますが)その前で写真を取りました。前日39度の熱が出ていましたが、どうしても見たくって。その葉書は尾崎豊の御父様の元に送られるとあったので、今でも残っているのでしょうか?
『Driving All Night』からファンを辞めていたのに、彼の魅力ってなんだったのでしょう。
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1.街の風景 2.はじまりさえ歌えない 3.I LOVE YOU 4.ハイスクールRock`nRoll 5.15の夜 6.十七歳の地図 7.愛の消えた街 8.OH MY LITTLE GIRL 9.傷つけた人々へ 10.僕が僕であるために |
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収録曲 1.Scrambling Rock'n'Roll 2.Bow! 3.Scrap Alley 4.ダンスホール 5.卒業 6.存在 7.坂の下に見えたあの街に 8.群衆の中の猫 9.Teenage Blue 10.シェリー |