阪神タイガース、矢野捕手が引退した。
 最近は野球にあまり興味がなくなったので、テレビも見るつもりはなかったのです。試合もアホらしい結果だったし・・・
 バックスクリーンに矢野捕手の過去に活躍した場面が映し出されると、本当に寂しかったです。
 野球選手や芸能人など人気や実力に左右される職業の方は、怪我や病気、調子が良くないなどの理由で一度一線から下がってしまうと、新しいスターがその位置を奪い、忘れ去られていくのです。矢野捕手も城島捕手が入り彼が活躍することと、自分の怪我が思わしくない苛立たしさなど本当に辛かったと思います。
 阪神ファンって本当に温かいなぁと感じた時でもありました。観客の方が殆んど帰らなかったこと(本当だったら負けた試合だから帰られてもおかしくはなかった)。矢野捕手に対して感動、感謝していること。事実、低迷期の阪神タイガースを時には裏方に、時には先頭に立って喜び、地味ではあるけれど本当に支えてくれたその姿は引退の時に評価されるのだと感じました。私もそうですが、今一番調子がノッている選手にばかり目が行きますが、過去になりつつあっても決して忘れないファンの有難さも感じました。
 私の場合は年齢が近い(一つ年下)こともあって、自分と重ね合わせたりしてしまいました。年齢、能力、限界、そしてスタート・・・本当に考えさせられる引退セレモニーでした。