数年前に購入した第一稀元素化学工業の株が、ようやく日の目を見ました。
当時は配当もよく、PER・PBRも割安、そしてQUOカードの株主優待付き。
“長期保有に向いていそうだ”と感じて購入したのがきっかけでした。
しかしその後、QUOカードは廃止、配当も下がり、業績も悪化。
コロナによるベトナム工場の建設、操業開始の相次ぐ延期、為替損
株価アプリを開くたびに、見なかったことにしたくなる……そんな日々が続きました。
この会社の主力は「ジルコニウム」。
自動車の排ガス触媒や歯科用材料、電子部品など、普段は意識されないニッチな素材です。
だからこそ、急成長テーマには乗りにくく、地味な存在でした。
ところが、転機は突然訪れました。
中国がEVや磁石、テレビ、PCなどに欠かせないレアアースの輸出規制を発表。
世界中が「代替素材」を探し始めたことで、
これまで注目されなかった素材メーカーが脚光を浴び始めました。
そしてその発表からわずか2週間後、
第一稀元素化学工業が「レアアース不使用でも同等性能を持つ基礎素材」を商品化。
市場は一気に反応し、株価は連日のストップ高。
“地味な会社”が一夜にして時代の中心に立った瞬間でした。
投資というのは、結局「待てるかどうか」。
そして、信じる理由を持ち続けられるか。
何年も報われなかった時間が、たった数日で報われる。
それが、株式市場の面白さであり、残酷さでもあります。
ジルコニウムとその活用
10年間のチャートですEVブームもあり一時は高かったのですが転落しました
高市内閣が発足し新商品の発表後の株価です。
現在連続ストップ高
値幅制限4倍ルールの適用です。


