numberPLUS 「通訳日記」 (文芸春秋)
かつて著名な政治家が「他人の日記ほど面白い読み物は無い」と云ったとか、云わなかったとか。
スポーツ関連でもやはり日記は面白い。特に少し前のプロ野球関連、ロバート・ホワイティングあたりの紹介する助っ人外国人選手とのコミュニケーションに苦労する通訳さんの逸話・・・そこらへんとか大変面白い。
今回はやや新しめのネタ。サッカー日本代表チームを率いたアルベルト・ザッケローニ監督(イタリア人)の通訳さんの著作。
コレ、読んでよかった。
今まで勝手に選手たちの色・・・だと思っていたのが実はザックの主張だったり、その逆もあったり。(特に誤解されがちなK.HONDAはしっかりワタシも誤解していた・・・。 )この部分に考えが及んでいないのでは?と思える分野もジツはしっかりケアされていたことが判ったり。
面白おかしく取り沙汰された「自分たちのサッカー」についても。
それにしても微妙な言葉・文化のニュアンスの違い、想像しているよりも難しい。だからこそそこに壁がなく、自らの論に特定の色を持たない岡田が比較的代表において好結果を出せるのかもしれない。
結果は出なかった。それは変わらないし、勝たなければ意味のない世界。
んじゃ、誰が悪いのか?となると別に誰が悪いわけでもない。
悔しさの滲み出方が、現場の誰もが全力だったことを物語っている。
方法論の間違い・甘さ云々は置いておいて最後にその救いがあるからこそ、読んでよかった。
妙なウェットさがなく、爽やかな傑作です。
次回はそのザッケローニ監督の祖国、イタリアについてでも・・・。
