(BL/大宮ON/妄想小説)

*Dom/Sub ユニバースと呼ばれる多様性のもう1つの性がある世界の物語。

オリジナルの設定を含みます。(言葉や設定など)

 

 

 

 

(4)

 

 

そっと、優しくの両手が、和也の首をしめる。

 

「ああ……」

 

和也が、細い体を震わせながら、か細い声で言う。

 

「お願い……コマンドを……」

 

「どのコマンドが欲しい?」

 

その智の言葉にブルっと震えると、和也の細い指が智の唇に触れる。

 

智は、和也の首から手を離したが、その目は妖しく光って、和也の指を口に含む。

 

「……あっ」

 

「……」

 

和也の指を、智の舌が舐めて可愛がる。

 

「ああ……ん」

 

震えて感じる和也のほっそりした体を、力強く智が抱きしめる。

 

 

「心配しなくて良い。和也は私のもの。私だけのものだ」

 

「本当? ……智以外に抱かれなくていい?」

 

「当然だ。お前は、私以外に抱かれるなんて許さない」

 

抱きしめ直す腕に応えるように、和也もその胸に縋る。

 

「安心しろ。その為に『私』が選んだ縁談だ」

 

「うん……智は……いつも……僕の為だもん……」

 

別人の子供のような、少女のような風情になる和也。

 

「そうだ、お前は私だけのSub。誰にも手出しはさせない。守ってやる」

 

「嬉しい……抱いて」

 

「抱いて欲しい時は、どうする?」

 

和也は、パッと赤く頬を染めた。

 

 

 

「和也」

 

美しく力強い声が和也を呼ぶと、ペタンと床に座る。

 

その目は智んで、口が薄く開き、着ているものを脱ぎ始めた。

 

「good 」

 

智の男らしい美声に、和也の体が、歓喜で震える。

 

するすると、寝巻きや下着は、床に捨てられていった。

 

 

 

「……good boy」

 

その声を聞くと、和也の耳には、智の声以外聞こえなくなった。

 

 

 

続く

 

 

ニコニコハートここは大宮編で読みたい方が多いのでUP。。。(pixivでは読めない方も多いから)(5)は、15時に投稿します。1日経ったら(5)は限定記事になります。