春祭2023 備忘録3



桜🌸🌸🌸の中を東京芸大へ。


ここの第6ホールで
ムーティさまの
イタリアオペラアカデミー
「仮面舞踏会」リハーサル
第4日目が。




第1日目に聴講して、

それから、
なか2日空いただけなのに、
すんごい勢いで上達していて
驚きの連続。


4人の指揮者志望の若者は、
それぞれがより個性を発揮して
自分らしい音楽を創ることに邁進中。


指揮には全人格が現れる、
と先日も書いたけど、
特にコミニュケーションが
上手か否かで
オーケストラの人たちや
歌手の人たちの
アトモスフィアがガラッと
変わるのを目の当たりに。


やたらに途中で音楽を
止めちゃう指揮者には、


うんざり、という「気」が
さぁっと現れる。


やたら知ったかぶりをする
指揮者にも、
自分の目指す音を創りたくて
ぎゅうっと調教しちゃう指揮者にも、
同じく。


仕方ないわよね、人間だもの。




そんな時、御大ムーティさまが

指揮棒を持って
「もっと自由に、
今は正確さよりもまずカラーを」
と言って一振りすると、


あーら不思議、
同じオーケストラが
極上の音を創り出す、、


すごいなぁ。。


第1日目には居なかった
合唱が加わり、
おさらいも2巡目に入って、
海外組のテノールと
バスバリトンも入り、
どんどん音楽が形になっていく
濃密な時間。


こんなリハーサルに立ち会う経験は
初めてなので、
一つ一つが貴重。


なかなかピアニシモの感覚が
掴めない合唱チームに、
指導していたムーティさまが


「ここ全部、蝶々さんでやってみて
(オペラ蝶々夫人の中の、
無言葉のハミングのこと)」と言い、


一度全部をハミングで合わせた後、
歌詞を付けたら、


あーら、びっくり。
別の世界から来た人たち
みたいに変わってて。


それはもう鳥肌もの。
歌っていた人たち自身でも
びっくりしていたくらいの
グレードアップぶり。


御大ムーティさまは、
神さまだけじゃなく、
魔法使い、かも知れません。


私は残念ながらこれで
リハーサル聴講からは離脱。
後は本番を待つのみ。

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