オペラ備忘録③


今年2022年に観た 
すべてのライブの中で
(まだ1ヶ月以上あるけど)
多分一番、と
思われるオペラに出会いました!


Rシュトラウスのオペラ
「サロメ」コンサート形式
@サントリーホール。


生でサロメを観るのは初めてです。


広いサントリーホールのピットに、
はみ出さんばかりの
みっちりのオケ、
特にコントラバスなんて8台。


このコントラバスが、
ヨカナーンの首を斬るシーンで、
すごい音を出すんですよ。


きゃー、
今書いているだけでも
あまりの凄さに身震いしそう。


指揮はジョナサン・ノット。
オケは東響。


なんと言ってもすごいのは、
タイトルロールのサロメを歌う
アスミク・グレゴリアン!


ほっそりと美しい容姿に
デコルテをバーンと開けた
黒いシースドレス、
真ん中分けした黒髪を
後ろで纏めたモードなスタイル。


その姿から繰り出す、その声!


その声を言葉化するのは
難し過ぎるのですが、


繊細なのに強靭、
力強いのに甘やか、
狂気なのに冷静、
官能的なのに聖少女みたい、、


とにかく、凄い、と
しか言いようがないのです。


サロメ、といえば、
オスカー・ワイルド作、
ビアズリーの挿絵で有名な
世紀末退廃の美学が詰まった戯曲で、
着ているヴェールを脱ぎながら
踊って幻惑するシーンが見せ場。


しかし、
このコンサート形式のオペラでは、
その踊りのシーンはオケだけで、
音楽だけで語るのです。


その想像を掻き立てる圧倒的な音!
饒舌な音!
マエストロ ノットさまの真骨頂。


歌手ではもう1人、
預言者ヨカナーンを歌った
スキンヘッドのバスバリトン 、
トマス・トマソンも印象的。


サントリーホールの一番舞台奥、
P席の後ろから登場し、
大編成のオケの上を声が飛翔して
客席に舞い降りてくる、、


声もいいですが、
自前の黒のスーツも
禁欲的でスタイリッシュ、
素敵でした。


あー、もう、
こういうホンモノを観ちゃうと、
ますます海外オペラを
観たくなります。


塩野義製薬のコロナ治療薬も
認可されたし、
いよいよ、
来年は海外オペラ遠征再開の年に
したいものです!

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