バロックオペラを聴けました
@神奈川県立音楽堂。
ヘンデル作曲「SILLA シッラ」
これはヘンデルが28歳、
という若さでの作品と
言われるけれど、
何故か本当に上演されたか
どうかも分からない
謎の作品なのだそうで、
もちろん、
私は観るのは初めて。
ビオンディが、
古楽器の楽団を率いて
弾き振りで演奏する、
というのを聞いて、
即、前方の席を取ったのでした。
タイトルの「シッラ」
というのは、
古代ローマの極悪の暴君で、
作曲当時は、
英国の悪名高い公爵をイメージ
して書いたものらしいのですが、
今のこの世界情勢においては
「あの人」を想起させる横暴ぶり。
なるほど、
今、この時代に
このオペラを上演する意味、
を納得させるものでもありました。
そのうち、
たった1人のバリトンを除いて、
6人がすべて女声。
ヘンデルの時代は
カストラートが歌ったパートを、
今回はカウンターテノール
ではなく女声で。
これがまた、
なかなかの素晴らしさ!
特にレピドという男役を歌った
メゾソプラノの
ヴィヴィカ・ジュノー
(ウグイス色の衣裳の人ね)の
説得力ある超絶技巧には、
1幕目から鳥肌ゾクゾク。
バロックオペラの醍醐味を
堪能できました!
演出は、何故か歌舞伎風?
京劇風?の無国籍東洋風。
外国人が好きそうな
日本のイメージ。
これは好き嫌いが別れるかな。
海外での公演を視野に
入れているのかも知れませんね。。
一番印象的だったのは、
ヴァイオリンを弾きながら
指揮したビオンディさまの熱量!
半径10メートル以内に居た
私の席まで、
熱い熱いオーラが
吹き寄せてきて、
その熱の渦にすっかり、
取り込まれた
濃厚な2時間でした。
NHKが録画に入っていて、
2023年1月にNHKで
放送されるようです。
絶対、見逃せないから、
今からチェックしておかなきゃ!
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