先日は、久々のオペラ、

ワーグナー
「さまよえるオランダ人」
@新国立劇場。


コロナ急増で
海外から来るオリジナルの指揮者、
キャストがオールキャンセル、
という状況、


それに加えて、
出演予定の女性歌手が
濃厚接触者となり、


代わりに、
舞台袖で代役が歌い、
舞台上の演技は
演出補の女性がつとめる、
という満身創痍ぶり。


それなのに、
いや、それゆえにかも?


新しくキャスティングされた人たちが、
ものすごく皆が力を出し合って
出し切った、
魂のこもった
熱い熱いオランダ人になったのでした!


指揮者は、
NHK 2chの
クラシック番組に出演していた
マエストロ デスピノーサ。


彼は11月に来日して振って以来、
ずっと日本に滞在して振り続け、
海外から来れない人の
代役を務め続け、


その音楽性の高さから、
すっかり売れっ子の
人気指揮者になったそう!


何でも、
この4ヶ月の日本における指揮で、
高級車が買えるほど
振って振りまくったみたい、
笑笑。


その逸話に大きくうなずけるほど、
素晴らしい指揮でした!!


ゼンタを歌った田崎尚美、すごい!
こんなにワーグナーを歌える人、
日本にいたんだ!と
改めてほれぼれ。


わりとリアルな演出だったので、
船長の娘だから
野暮ったいワンピースを 
着せられていたけど、


今いる普通の暮らしに違和感を覚え、
異界の人であるオランダ人に
どうしようもなく惹かれていく。


そして、自分こそが
苦しむオランダ人を救える
唯一の人、と思い込む。。


単なる田舎娘に見える服より、
もう少し
精神性を感じさせる服だったら
もっと
「救済」のテーマが際立ったのに、、


オランダ人役の河野鉄平。
身体能力の高さを活かした、
演劇性の高い素晴らしい表現力!


以前、妖精パックを歌ったのを
観たことがあるけど、
その時も鳥肌もののすごさ。
今回のオランダ人は、
声の奥深い暗さが、
また良いの!


きゃー、興奮しちゃった!!


船長役の妻屋秀和との、
バスとバスバリトンの低い声どおし、
高身長どおしのハーモニーも
美しくてドキドキ!


妻屋さんが
俗っぽい人間味をとても上手に
表現しているから、
二人の対比がまた、
素晴らしい!


こうやって、
外国人歌手や指揮者が来れない間に、
大きな役やチャンスを
しっかり掴み取って、
実力を発揮し、
ファンを増やしていくのって、
コロナの中の、
数少ない良い事よね!


思いがけなく、
私の中での
「さまよえるオランダ人」は、


2018年夏の 
バイロイト音楽祭で
観たものを、
今日はすっかり上書きするほどの
印象的な作品となったのでした。

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