十二月大歌舞伎 第三部
初日@歌舞伎座。
吉右衛門さまの訃報が
流れた直後だったせいか、
十二月の初日、
いつもなら華やぎに満ちた
日だというのに、
かつてないほど沈みこんだロビー。
歌舞伎座中に
悲しみが満ちていました。。
合掌。
玉三郎さまの出る
「信濃路紅葉鬼揃
しなのじもみじのおにぞろい」が
お目当て。
松本からすぐ近くの、
戸隠山が舞台となります。
お能の舞台を模した
静謐で格調高い舞の前半から、
ガラッと変わり、
鬼女となって男を襲う後半。
この落差が見どころ。
玉さまという存在は、
聖なるものと邪なるもの、
この世のものとあの世のもの、
それをまったく自然に
納得させてしまう唯一無二のもの。
美しいだけではない、
ぞくっとする闇を見せてくれます。
平惟茂には、
珍しく男役、
若々しく凛々しい七之助さま!
発声も男らしく、
なんだか新鮮。
この部の前半では、
「吉野山」で
静御前を哀しみをたたえて
しっとりと踊った後だったので、
なおのこと、
男役との対比が際立ち、
魅力が引き出された感じです。
今年はこれで、
歌舞伎は見納めと致します。
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