南青山の根津美術館で


「鈴木其一・夏秋渓流図屏風」展が

始まりました。



重要文化財指定を受けた

記念の特別展です。


なんでも、
この屏風を根津嘉一郎さんが
手に入れた時代には、
鈴木其一の市場人気が
低迷している頃で、


他の人気作品を手放してまで
これを手に入れた事で
業界からは嘲笑された
ようなんですが、


今回、
鈴木其一初の重文指定が決まり、
やっぱり見る目が
あったんじゃないか、と、
根津嘉一郎の審美眼が
見直されているとか。


根津美術館が誇る収集品なので、
尾形光琳と並べた琳派展など、 
何度も展示されて
見ているのですが、


時の有名人 円山応挙や、
師の酒井抱一からの
江戸琳派の流れ、
その中での独自の画風の
確立過程など、


系統立てて展示してくれた
キュレーターのおかげで、
とても分かりやすく
新鮮に見ることができます。


左右から中央に向かって
流れ落ちる渓流、
大きな山百合、
静止する蝉、
葉を落とす山桜、
すっくと画面を縦に走る檜の林、
生き物のように
点在する緑の苔。。


素晴らしい屏風!



絵に描かれた檜の苔を求めて、 

お庭に出てみると、



色づき始めたモミジの赤が、




午後の斜めの陽に照り映えて美しい。。

すぐ近くに六本木のビル群が見えます。

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