今までの人生で
読んできた本の、
私的ベスト10に
必ずランクインする、
恩田陸 作「蜜蜂と遠雷」
だから、
関連の何かがあると、
すぐ出かけてしまう私です。
今日行ったのは、
原作の世界観をそのままに、
シンフォニー音楽劇に
作り上げた
「蜜蜂と遠雷〜ひかりを聴け〜」
@KAAT神奈川芸術劇場。
何年か前に
文化村で同公演があった時は、
家入レオさんの
歌のうまさに驚いた以外、
あまり見るべきところがなく、、
特に主役の風間塵役の
ジャニーズの人の服装が
ペラペラのサテンのスーツで、
それがあまりにひどくて、
すっかり興醒めだったのだけれど、
今回は違いました!
ジャニーズ所属 中山優馬くん、
天真爛漫な自然児
かつ天才ピアニストを、
もしゃもしゃヘアと
ボヘミアンハット、
ゆるいシャツという、
衣装や外見はもちろんのこと、
内面までしっかり
作り上げていて、
うまい。
狂言回し役の
池畑慎之介(元ピーター)さんは、
ルイヴィトンの
グリーンのストールを
効かせた袴姿で、
流石の貫禄。
一度も歌わなかったのが
物足りない、
もったいない。
特筆すべきは、
奇跡のカウンターテノール
木村優一さんが
審査員役で登場し、
世にも美しい
サファイアボイスを
たっぷりと聴かせてくれたこと!
ずっと聴いていたいほど
癒される美しい声。
そして、
すべてのコンテスタントの
シャドーピアニスト役を勤めた、
川田健太郎さんの
ピアノの素晴らしさ!
特にプロコフィエフの
ピアノ協奏曲第3番第一楽章、
これは映画の「蜜蜂と遠雷」でも
メインの曲として
印象的に使われていたけど、
この超絶技巧の難曲を、
川田健太郎さん渾身の演奏で
感動を呼び起こしました!
すごい。
この舞台、
ジャニーズファン、
湖月わたるさんファン、
池畑慎之介さんファン、
音楽監督の千住明さんファン、、
等々、
様々な客層にアピールしている感じ。
ただ、
原作のマサル・カルロスファンに
とっては、
ちょっとイメージが裏切られるかな。
でも、
原作にチカラがあるから
ストーリーに共感できるし、
クラシックの聴きどころ
満載だし。
なかなかお勧めの舞台です。
神奈川では4月11日までやってます!
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