清澄白河の現代美術館で開催中の
「EIKO 石岡瑛子」展に
行ってきました。



タイトルが
「血が、汗が、涙が
デザインできるか」ですよ!


もう、
凄すぎて、
最初から呑まれています。


石岡瑛子といえば、
資生堂時代は
前田美波里を起用したポスター、


続くPARCO時代は
マサイ族のオンナたちを起用したり、
人気絶頂だった沢田研二を
全裸にしたり、と


かつて誰も見たことがない
世界を創り出した
数々のキャンペーンで、
強く私の記憶に
刻み付けられている人。


あの時代、
60〜70年代の時代の最先端で、
日本の空気を作り上げていた
凄い才能。


それにしても、
あの頃の日本の美意識は、
ちゃんと成熟した
マチュアなもの、
パワフルなものを
受け入れていたのね。。


何しろ、血、汗、涙、なんだから。


その後80年代以降、
日本の美意識は
「可愛い」文化にシフトしていった、、

ノンノやオリーブや、
漫画やアニメ、、
そして「かわいい」や「軽い」が
時代の最高の
褒め言葉になっていって。。



そんな日本に
あきたらなさを感じて
石岡瑛子は
世界に活躍の場を求めていく。
オリンピック、
映画、
そしてオペラにも!


「ニーベルングの指環」の衣装、
特にワルキューレたちの衣装、
まるで甲冑のような、
宇宙服のような。


映像ルームでちょうど
指環が上演されていたので、
見始めたら目が
離せなくなってしまいました。

凄い!



映画に関しては、
アカデミー賞衣装賞を受賞した
コッポラ監督の「ドラキュラ」と

ジュリア・ロバーツ出演の
「白雪姫」を
文化村ル・シネマで
特別上映が予定されているようです。

これも見なくちゃ!


この展覧会は、
石岡瑛子の全仕事を
初めて網羅した画期的なもの。


ウィークデーにもかかわらず、 
びっくりするほどの人が
押し寄せていました。
デザイン界のみならず美容界、
ファッション界と思われる
ちょっと業界な人もいっぱい。


凄い先達の才能と
仕事に触れてインスパイアされ、
それがコロナの時代を通り抜けた後、
どんな新しい時代の
美意識として生まれてくるのか、

すごく楽しみになりました。

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