4月に上映されるはずだった
ボリショイバレエの
「白鳥の湖」


2ヶ月遅れの今日、
1日だけの
シネマビューイングでした。


収録は今年の2月。
まだロシアはコロナが
蔓延していない頃で、

ロシア語・英語・フランス語を
機関銃のように繰り出しながら
解説とインタビューを行う
名物キャスター、カテリーナも健在。


彼女の今日のドレスは
今までになく洗練されていて
チャーミング。

何と今年は
ボリショイシネマの世界放映
10周年だそうで、
なかなかチカラが入っています!


主役のオデット/オディールは、
現在のボリショイに君臨する女帝、
スミルノア。
鍛え抜かれたしなやかで
力強い筋肉で、
他を圧する存在感。


特に黒鳥はすごい迫力で
目線も強く、
さすがの表現力でした。


私はどちらかというと
ザハロワタイプの繊細で儚く、
かつ伸びやかな白鳥が好きなので、

スミルノアの
ドスコイ系・努力系の白鳥には
どうしても
感情移入しにくいのだけれど、


ワガノアバレエ学校卒の
優等生にふさわしく、
完璧なテクニックで魅せる魅せる!
素晴らしい白鳥です。



対する王子ジークフリート。
こちらは超若々しい
イタリア出身のバレエダンサー、
ティッシ。


お尻がきゅんと小さく
上を向いていて、長〜い脚。
まだ、あどけな系の
紅顔の美青年。


役の深い作り込みはともかく、
重力を感じさせない、
高く長い跳躍の、
目の覚めるような美しさ!

こういう若い才能には、
ワタクシ、
文句なく平伏してしまうのよね!!


ボリショイの芸術監督が、
ワガノア出身の人が
ワンサカいるにもかかわらず、
わざわざイタリアから呼び寄せた、
というのも納得の才能です。


上映はTOHOシネマズ日本橋。

体温を測ってから入場。
チケットも当日発売のみ。
あちこちにキッチンペーパーと
アルコール消毒液が置かれ、
座席横の肘掛けを
自分でそれを使って除菌するシステム。


こういうマイナーな
作品にもかかわらず、
かなり大きな劇場を
当てられていて、
1人置きに座るように
発券されるみたい。


全部が売り切れれば
密感はあるけど、
全体で20〜30人くらいの客数
だったので安心の距離感でした。


時間は休憩を挟んで約2時間半。

少しづつ、
おっかなびっくりながらも
長時間の密室に、
体と心を慣らしつつ、

新しい生活様式を、
こうして受け入れていくのですね。。

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