昨夜はファン・ディエゴ・フローレスさまのテノール・コンサートでした@初台オペラシティ。


生フローレスさまを観るのはこれが初めて!2011年に来日が中止されたという歴があるようで、待ちに待っていたファンたち、みな熱い熱い!


いつものオペラの観客席よりも、何だか華やいだ雰囲気です。

始まる前は、急にサイン会が中止されたり、明日行われるはずだったマスタークラスの観覧が中止になったりと、不安要素がいっぱいだったのですが、、なにしろ、アジアツアーで中国各地を回った後だし。。


第一部はかなり緊張感があったステージですが、休憩後の第二部からは魅力全開!ためにためて出す高音の美しさ!力強さ!
まさにベルカントテノールの最高峰。

若い頃に比べて声が重くなっているので、カーンと抜けるような華やかな高音はさすがに難しいのですが、
その分陰影が増して、人間性を声で表現できるようになっていて、
また、一音一音の正確な音踏みは円熟の安定感。


コンサートらしく、最後の一音を、めいっぱい張って引き伸ばして歌いあげるので、観客の盛り上がりも最高!彫りの深い顔ゆえ、一見気難しそうに見えるフロさまの、意外にお茶目な仕ぐさが刺さる刺さる!


アンコールには、なんとギターを抱えて登場。クラシックを歌っていた時に付けていた蝶ネクタイをむしり取ってポイと投げ捨て、

生ギター一本でベサメムーチョからクンパルシータまで4曲を熱唱。
オペラとは声の使い方が違うから、超高音の超弱音の美しく哀愁たっぷりの歌声を聴かせてくれました。
あー、うっとり。あー、素敵!

そして、そして、観客の熱狂的なアンコールに応えて、
トゥーランドット、カルメンも披露。ここまでやってくれれば、サイン会をキャンセルしても誰も文句は言えないでしょう。素晴らしい。


アフターには、フロさまの長年の大ファンというマダムも加わり、赤ワインが美味しくすすむこと。

土曜日のサントリーホールでのフロさまの、オーケストラコンサートでの再集結を約して別れたのでした。

フロさまの昨日の装いは、光沢のある鼠色の身頃に、黒サテンの幅広の襟が鮮やかに効いた、ダブルのタキシード。小柄ながらインナーマッスルがキチンと鍛えてある細身の身体に、よく似合っていました。。

#ファンディエゴフローレス #フロさま #コンサート #テノール #オペラ #opera #初台 #オペラシティ