銀座1丁目にあるPOLAミュージアムannexは、小粒だけどなかなか攻めた展覧会を企画してくれる優れた場所。しかも、入場無料!!


先週から始まり、12月22日まで開催されているのは、
アーチスト舘鼻則孝さんの「it's always the others who die 」

死ぬ人は常に他人、とでも訳すのかしら、死と生を見つめたテーマでのすべて新作の展覧会です。

ご縁があって、舘鼻さんのギャラリートークショーに伺う事ができました。


身長182センチ、かなりガッチリ型、縁無し眼鏡とアーチストっぽい全身黒の着こなしが印象的。


なんと言ってもレディガガが履いたヒールレスシューズでひときわ注目を集め、人気になった人ですが、その作品は彼の東京芸大の卒業制作だったのだそう。


それから約10年が経ち、現在は20人くらいの舘鼻チームを率いて、現代アートの幅を広げて様々な表現を行う活動をしているとか。今回展示の作品は、平面あり3Dあり、オブジェありとバリエーション豊か。


来年のオリンピックイヤーだけでも日本で3.4箇所の展覧会が決定しているそうで、海外からの注目度もたいへんなものです。


彼のバックグラウンドは、新宿歌舞伎町にあった、歌舞伎湯というお風呂屋さん。子供の頃から興味があったのは、高い教養と美しさ儚さを兼ね備えた花魁の人たちで、


彼女たちの履いていたポックリ下駄がヒールレスシューズの原点。

造形的には360度どこから見ても実に美しい靴ですが、本当に履けるの?とずっと疑問に思っていたのですが、、ほら、レディガガは体幹をちゃんと鍛えているから、


何と舘鼻さん、そんな気持ちを察知したのか、ヒールレスシューズを実際に履く体験企画を考えてくれていたのです!

もちろん、トライしてみました。爪先にチカラを入れて前屈みに立つと、びっくり、ちゃんと立てるし、歩いた方が安定することもわかりました!後ろに重心が掛かるとひっくり返りそうでちょっと怖いけど。


東京芸大時代に工藝・染織を専攻していたこともあって、日本の伝統工芸にも見識が深く、
表現の歴史やコンテクストを語るにも、なかなか弁のたつ、新しいタイプのアーチストだという事が分かります。


POLAビルの一階エントラスは、子供サイズのキラキラヒールレスシューズで飾られ、それはそれは美しい。

銀座に来たら是非のぞいてみてくださいね!ただし、ヒールレスシューズの試し履きは、もう出来ないそうです。。

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