このGWには、ウィーンにあるクリムトは、ほとんどが東京に集まってしまったのではないかしら。

上野の東京都美術館では、「クリムト展/ウィーンと日本1900」が。

六本木の国立新美術館では、日本・オーストリア外交樹立150周年記念の「ウィーン・モダン/クリムト、シーレ 世紀末への道」展が。

まずは上野へ!


こちらの目玉は、黄金様式時代の代表的な作品、「ユディトⅠ」と「裸の真実」が並んで見られること。

また「女の三世代」が日本初公開されること。

そして、ベートーヴェン第九にインスパイアされて描いた、ウィーン分離派会館の壁画「ベートーヴェン・フリーズ」の原寸大レプリカが、
実際の位置より低く、私たちの視線の位置で三方向に鑑賞できる部屋が作られていること。

それに加えて、今まであまり知られていなかった風景画が数多く出品され、
それらの多くは、まるでインスタグラムの画面のように正方形のキャンバスに描かれていて。


日本の美人画のような細長いキャンバスに描いたユディトといい、
自分で金の装飾を付け、まるで掛軸のような裸の真実といい、

それまでの絵画のバランスとは全く違う画面構成は、常に新しさを追求していたクリムトらしさに溢れています。

クリムトは55年の生涯で、一度も結婚はしなかったのだけれど、絵のモデルとなった何人かの女性との間に14人もの子供を作ったそうで、

その女性たちや子供たち、亡くなってしまった子供も含めていくつかの作品に昇華させているし、

ファッションを仕事として自立していたエミーリエ・フレーゲという女性とは、少女の頃から交際し、生涯のパートナーとも言える存在に。

また、マーラー夫人となった女性アルマとも特別な恋愛関係があったとか。

女好きで人間好きで官能的な生命力にあふれたクリムトの生涯が、世紀末のウィーンを舞台に輝かしい軌跡を描く、その素晴らしさ、豊潤さ。

この展覧会のイヤホンガイドは、稲垣吾郎さんが担当。すっごくいい味を出しているんです!
絶対、絶対、イヤホンガイド、借りてくださいね!

そうそう、元SMAPの中で、昔から私が吾郎ちゃん推しだったのは、彼がメンバーの中で唯一、欧州の香りがするオトコだったから、というのを、久しぶりに思い出しました。。

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