ロンドンに来ています。
四年ぶりのオペラ バレエ三昧の旅。
昨日見た、ロイヤルオペラのインサイトがあまりに豪華で素敵だったので、備忘録。
ヴェルディの「運命の力」は、今期のロイヤルオペラ随一の人気演目。特にシーズンオープニングを飾る、カウフマンとネトレプコ、マエストロ パッパーノの組み合わせの日は、
一般売り出しの前に全席完売、という、超プラチナチケットになっています。
私も何度もサイトを覗いてリターンチケットを狙っているのですが、まだ手に入らない、、
と意気消沈していたところ、インサイトというプログラムを見つけました!エデュケーション ファンドが全面的にサポートしている、と書かれていて、興味を惹かれ、webでチケット購入。オペラの10分の1の価格で手に入れました。
1時間半、ノンストップのプログラム。動画取材が入ります。
場所はコベントガーデンのロイヤルオペラハウスの6階にあるCLORE STUDIO。
客席数は約100名、L字型に舞台を囲むスタイル。左手にピアノ、正面にトークショー用の椅子がいくつか。
最初にBBCのプレゼンテーターも務めるモデレーターの女性の挨拶、
続いて、ロイヤルオペラのヤングアーティスト育成プログラムの一員であるメゾソプラノの若い歌手が登場。運命の力から有名なアリアを歌います。
その直後、登場したのが、生ネトレプコさま!!と、夫のテノール歌手、アゼルバイジャン出身のユシフ・エイヴァゾフ。
以前サントリーホールでのネトコさまのコンサートに行ったとき、新婚間もない夫がもれなく付いてきて、かなり興醒めしたのを思い出し、
あーあ、またかと思ったのですが、
この夫、ユシフったら、ネトコさまの七光りをかなりの勢いで卒業し、2017-18シーズンからロイヤルデビューを好評のうちに飾り、
今シーズンはカウフマンさまと「運命の力」をダブルキャストする、という快挙!
まったくたいしたのし上がりぶりだったのでした。
もっとも、カウフマンさまの日は完売、ユシフの日はまだチケット残りあり、と、ロンドンのオペラファンもはっきりしているわけですが、、
びっくりしたのは、この夫ユシフ、トークショーで見せた姿は、なかなか頭が良く、ユーモアのセンスに溢れ、英語も完璧という素晴らしさ。
観客の心をわしづかみ!
それに比べて、ネトコさまは英語がイマイチ、答えもありきたりで、あらま、という感じ。
夫ユシフの顔をうっとりと見つめる姿は、あら、ネトコさまの方が完全に彼に惚れてるな、、ネトコ推しでこの夫ユシフ、いったいどこまで上に上がって行くのかしらね。。
2人とも、私の目の前5メートルの所に座って話していて、すごい臨場感。なかなかこんな機会はないわ!
約15分のトークショーが終わると、次に登場したのは、マエストロ パッパーノ!
ライブシネマで見るとかなりお年を召している感じだけど、ホンモノはリチャード・ギアを老けさせたみたいでカッコいい!オーラも凄い!
ヴェルディの人生における「運命の力」の位置から説き起こし、時折ピアノを奏で、興が向くと朗々と歌い上げたりしながら音楽を解説していきます。
ほら、ここはベートーベンの影響でしよ、ほらこのメロディ、センチメンタルなショパンが何故出てくるんでしょうね、このトレモロはこういう感じで、、と次々に。
なーるほど、と感心しきり。ロイヤルシネマでの解説シーンをナマで見られて、しかも目の前5メートルで見られて、大感激でした!パッパーノさま、本当に音楽を愛し、ヴェルディを愛してる!
その後はキングロンドンカレッジで教鞭を執るドクターの音楽解説、
続いて運命の力のアソシエイトディレクターを務める方のオペラ解説。
最後に観客からの質疑応答が約10分。充実の1時間半が終了したのでした。
このインサイトというプログラム、10ポンドから17ポンドで参加でき、ナマでホンモノからお話しが聞ける、貴重な時間。
バレエでも行われていて、次は3月13日にロミオとジュリエットの主演ダンサーを迎えて開催予定。行きたいけど居ないからダメだわ、残念。
もし、ロンドンにいらっしゃるオペラ バレエファンの皆さま、機会があれば是非、インサイト、おススメします!これを聞いてから本番の舞台を観ると、より充実した鑑賞になりそう!
そのためにも、頑張って「運命の力」カウフマン+ネトレプコバージョンのチケットを取らなくては、ね!!
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