先日は、病み上がりの体に鞭打って、東京文化会館へ。


去年からずっーと楽しみにしていた、ムーティさまのヴェルレク。

これを胃痛でキャンセルすることなんて、私だけじゃなく、誰だってできないでしょう!!
這ってでも行くわよね!!


帝王ムーティさまは、登場するだけですごいオーラと貫禄で世界をさっと自分の空気に変え、さすが!

シカゴ響は、チェロが右手前面に配され、響く 響く!

「怒りの日」では4台のトランペットが舞台の左右に配され、くるくると音が回転する3D的効果が。

ムーティさまの指揮は、ちょっと、あざと過ぎるかも、とも思えるほどの強弱やテンポの変化で、かなりドラマティックな仕上がりになっていました。

問題はソロのメッゾ。
ヴェルレクはメッゾ主役の曲、といわれるくらいメッゾが大切だと言うのに、バルチェッローナさま、迫力も声量も響きも今ひとつ。

すっごく良かったのはテノールのソロ、メーリさま。
かーん、とつき抜ける鮮やかなテノール。レクイエム に相応しい、天上に抜ける輝かしいスピリチュアルボイス。

ムーティさま、150人の合唱をものすごく気に入ったらしく、アンコールでは何度も合唱団を褒め称えていました。

ザルツブルグをはじめ、日本でも何度もムーティさまを見ていますが、こんなに笑顔でいい人そうに見えたムーティさまは初めて!

ムーティさまもお年を召して、才気に満ちたカドが取れ、まあるくなられたのかしら?


皆さまにご心配をおかけした不調ですが、医者の薬を飲んで3日。
もちろん完全禁酒。肉を食べるのをやめ、消化の良い物を少しだけ食べて、わりといい子にしていた結果、
少しはマシになってきました。


まだ完全復活には程遠いですが、来週からまたソーシャルライフに復帰したいと思っています。
キャンセル等でご迷惑をおかけした皆さま、本当にすみませんでした。
またよろしくお付き合いくださいませ!