かれこれ40年以上前からの友人のお母上がこの夏亡くなり、一人暮らしだった広大なアパルトマンに膨大な品物が遺されたのでした。
お母上は知る人ぞ知る有名人だったので、グランドピアノからエルメス、ボッテガヴェネタ等のブランド品はもちろんのこと、海外に行くたびに買い集めたスカーフやストール、まだ未使用の日常着などがざっくり!
7月以降、友人は一人で黙々と片付け、ほぼ8割を処分したのですが、思い出があって捨てられないもののいくつかを、何とかして所縁の人に譲るか買ってもらえないか、と考え、本当に仲のいい人だけに声を掛けて、シークレットなフリーマーケットを開いたのでした。
500円から5000円までに分けてバスケットに入れた小物たち、ハンガーラックにズラッと掛けられた洋服たち、
えー、これで8割は捨てた後なのー?と思わず言ってしまう量。そして、確かに捨てられないよね、とうなずいてしまうほどのクオリティ。
「少しでも片付けたいから、残ったものは捨てるしかないんだから、人助けボランティアと思って買ってよ」と言われ、
いくつかストールを求めました。
そうだよねー、と深く頷く私。
実家の母の持ち物も、しかり。
私自身の持ち物も、
いつのまにか増えて堆積して、、
身動きできなくなってしまう前に、いい形で上手く処分するなり、譲るなり、誰か必要な人に買ってもらうなりしないとなあ。。
その場合に、こんな自宅でのシークレットフリーマーケットも、とてもいい方法かも知れない。
だって買うか譲るかした人は皆、よく知ってる人なんだから。。
お金を払い終わって、これもコレもタダで持ってって、だって、あとは捨てるだけなんだからー、といっぱいお土産ももらい、
友人の家族が背負ってきた日本の歴史、世界史の一部みたいなドラマチックな歴史が、ストールと共に手渡された感じで、、なんだかとっても重く、、
なんだかぐったり疲れて、甘ーいクリームあんみつを、むさぼるように完食。
モノや服を持つ意味を、考えさせられる、長い長い一日です。
#終活 #フリーマーケットやし