マリインスキー・バレエ、全3公演制覇して、ふうー、と深い満足感に浸っています。


先年、マリインスキーの女王、ロパートキナが日本公演の後、突然引退を決めた後、いったい誰が彼女の後を継ぐの?と心配していましたが、、
全く杞憂に終わりました!
マリインスキーは最強!!


「ドン・キホーテ」を テリョーシキナ×キミン・キム、
「白鳥の湖」をコンダウーロワ×アスケロフ、という現時点で最高のペアで見ましたが、
マリインスキー・バレエの鍛え方メソッドは、しなやかな筋肉、エレガントな表現力、、全てにおいて世界最高だと改めて思いました。


なんと言ってもすごいのは、ジャンプしても、全く足音がしない!
これは驚異的なこと!


その他のバレエ団ではプリンシパルやエトワールですら着地の際ドタンバタンや、カタカタと音が出るのに、
日本公演を打つ海外引越し公演が出来るくらいのバレエ団のくせに、それではねー。
この足音は本当に気になる。。
マリインスキーでは、まだ若い何人かのソリスト以外、本当に無音。

 コールドの一列に揃った美しさは言うに及ばず。背の高さもほぼ均一に見えるように揃えて、徹底的に視覚美にこだわっている、その姿勢が素敵!


男性陣も見事!
韓国出身のキミン・キム、アゼルバイジャン出身のアスケロフ、共にロシア育ちではないのに、完璧なマリインスキー・メソッドを身につけて、ノーブルで華麗。

その上、エスコートの仕方が女性を完全に引き立てて信頼感抜群。
こんな男性陣に支えられたら、女性も安心して華麗に大胆にアクロバティックに踊れるというもの。

特に韓国出身のキミン・キム。
ファーストジャンプから高い高い!

強靭なのに、前腿にへんな筋肉の膨らみが出ていない、真っ直ぐで長い脚!
これは変なふうに鍛えると前腿にボコッと肉が付いて王子様が出来ない体型になるのを、完璧な鍛錬で美しいプリンスマッスルを作り上げていて、、身長も180センチ超えでヒップラインも申し分無し!

クラシックバレエにおいて、完璧な王子さまを演じるためのすべてを持っている稀有な存在!しかも東洋人が!すごい!!

日本人では、まだ若い18歳の永久メイちゃんが、可憐で繊細な表現力でひときわ目立つ存在。

ロシア人では、学校卒業してコールドに入ってから半年で二階級特進を果たし、ファーストソリストに昇格したばかりの、やはり18歳のマリア・ホーレワが抜群の存在感。
ロミジュリなんかがぴったりの、可憐で清純で、しかもテクニックを持ってる。今後の成長株、注目ナンバーワン!

ガラでは、そんな若い子たちが次々と主役を踊り、マリインスキーの底力を見せつけてくれ、
ああ、バレエを見続けてよかったあ、2018を締めくくるバレエがマリインスキーでよかったあ、と、心から思いながら忘年会に突入したのでした。

そういえば、今日からマリインスキーを舞台にした、ロシア皇帝と踊り子の禁断の恋を描く映画「マチルダ」が始まりましたね。
来週、どこかで時間を見つけて、これ、是非観たいと思います!

#バレエ #マリインスキー