1980年代初頭、日本の若い女性を魅了した2つのファッションの潮流がありました。
ひとつは、フランスのバカロレアを目指す少女たちがリセに通う時着ていたパリ風リアルウエアの「リセエンヌ」、
前者を大特集して大当たりを取っていたのが、マガジンハウスのオリーブ。
後者を大特集してやはり大人気だったのが、集英社のノンノ。
約20日間(今では考えられない程、優雅で長いロケ!)
のアメリカ東海岸ロケに行ったのでした。
ニューヨークに着いてすぐ、ブルックス・ブラザーズの本社プレスルームに行き、撮影用衣装を帽子から靴まで、男女両用分でスーツケース8個分も借用し、
シャトルに乗ってボストンへ。
ハーバード大学近くのホテルのロビーに何人も男女モデルのタマゴを集めてオーディションし、キャスティング、
そして借用してきた衣装のフィッティング、裾直し。。
次の日には日本から飛んできたフォトグラファーとアシスタントを迎えに行き、チャールズリバーのボートハウスや学内をロケハン。
颯爽として清潔感にあふれ、アメリカ東海岸の知的階層の優雅さと余裕を、着るだけで醸し出し、
服の持つ力を強烈に印象付けてくれました。
20本くらいコレクションしたかなあ、ここしばらくは作らなくなってしまって。。
そんな遠い記憶が、展覧会を見て蘇ってきたのでした。
また、アンディ・ウォフォールもガウンから靴まで全てブルックスで揃えて、写真に写っていたりします。
レオさまが着用した華麗なるギャツビーの映画衣装、
歴代アメリカ大統領の注文服、マジソン街の店の歴史、などなど、
多角的にキュレーションされた展覧会は見応えたっぷり。
また、ブルックス・ブラザーズを大特集した雑誌pen、思わず買ってしまいましたー!
永久保存版にします!!
まだ会期は十分あるので、展覧会に是非行ってみてください!