2拠点生活で一番困ること、それは、ビューティ アンド ヘルスのグレードが東京と同程度の店を見つけること。
飛び込みでいくつか試したこともあったけど、なかなか、これが大変で。。
ファッションはブランドで選べるから、ある程度のグレードは保証されるけど、
美容室とかネイルサロンとかエステとか、整体、鍼などは、やはり担当する個人の力量にかかっているので、
こればっかりは競争の厳しい東京には、絶対、かなわない。
というわけで、月イチをメドにビューティ アンド ヘルスデーを設けて、ちらっと東京に帰って来ているわけです。
そしてその予約の合間を縫って、見たい舞台や展覧会に、ササっと行く、という。
まだ何者でもなかった学生時代から、81歳でフランスに骨を埋めるまでの、旺盛な創作意欲に溢れた作品約150点が展示されているだけでも感動的なのに、
フジタが大戦前のあの時代から、いかにセルフ・プロデュースに優れた画家であったか、いくつか集められた自画像を改めて見ると、その先取り感覚に驚きます。
最初の妻がお裁縫が得意だったことからフジタ自身も自分でお裁縫ができ、着るものを自分で作っていた、しかも、画家に相応しい服を、、なんて、セルフプロデュースの極意!
その上、自分で絵付けをした食器も焼き、アクセサリーも作り、最後の妻のために自分の絵で内外とも飾った宝箱を製作して、そこに妻へのプレゼントを入れて贈ったり、と、
人生のプロデュース力もすごい!
日本を追われる形になる原因になった戦争中の絵。
それすら、構図も色も、絵としてのチカラや熱量がすさまじく、フジタの力量を改めて感じさせます。
もちろん、有名な乳白色の下地の裸婦の美しさは、言うまでもなく。
血の中に流れている、としか言いようのない、日本人を超越したパリの薫りも。。
三層に分かれた展示室を一時間で駆け抜けましたが、あー、来てよかった、と心から思ったのでした。
没後50周年記念 藤田嗣治展は、10月8日まで。
絶対、見逃せませんよ!
#フジタ #藤田嗣治 #裸婦 #乳白色