バイエルン王国の城、レジデンツを見て来ました。
ワグナーの大パトロンとして知られるルドヴィッヒ2世、その祖父、ルドヴィッヒ1世が作ったもので、
中にはロマネスクからゴシックなど様々な形式の装飾があります。

とりわけ素敵なのがロココの部屋。
赤天鵞絨と金、白と金、ミントグリーンと金、東洋趣味の磁器などロココ美オンパレード!

ただし、ルドヴィッヒ2世は、このミュンヘンの城が大嫌いだったようで、かの有名なノイシュヴァンシュタイン城をはじめとするロマンチックな城を郊外にいくつか建てて、そこに滞在するのを何よりも好んだようです。



誰よりも美しく、背も190センチ超えと、王に相応しい華麗な容姿で生まれたのにもかかわらず、
40歳で亡くなるまでの間には、精神的に病んでいると疎まれ、
死因はまだ分からないものの、多分暗殺?と囁かれているわけですが、

ルドヴィッヒ2世の遺した数々の城、そしてワグナーの音楽は、今、世界中から愛され、ドイツ最大の観光資源になっているので、
統治家としての能力の欠如は認めるとしても、
美しいものを愛し、美を見極める天才として、ルドヴィッヒ2世の名は永遠に生き続ける、という、多分彼が心底望んだ方向で評価されているのを目の当たりにし、

ルドヴィッヒ・ラブの私は、大いに納得し、溜飲を下げたのでした。

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