「天命にさからうな」は
認知機能の衰えた徘徊する老婆の
戯言でしかなかったのか

太郎のわがまま
の懐刀を落とし

公暁さんに斬られる覚悟の実朝さん





仲章さんが
義時さんと誤認されて斬られて
笑えるな
お前の代わりに死んでくれた
と
義村さん
三浦の動向を全て知った義時さんと
謀反に加担したのがバレてた義村さん
義時さんの
「わたしに死んで欲しかったのでは
なかったか」
の問いに
「知っていたらあいつを殺したよ」
と襟元を正す
義村さん

公暁さんの首桶を持参した義村さんに
忠臣と持ち上げる義時さん
隙あらば
相手を引きずり落とし
のしあがる
武家同士はそんな関係
幼なじみなんて
なまやさしい言葉はもうないよね
淋しいけど
トキューサさんから
兄上は天に護られている
と言われ
私にはやらねばならぬことがあるようだ
という義時さん
武将は
天を味方につけたと
自分を鼓舞しないと
やっていけない世界だけども
出でていなば
主なき宿となりぬとも
軒端の梅よ春を忘るな
実朝さんの哀しい決意と
知らしめたかった
頼朝を祖父に頼家を父に持った私の名を
武士の名が無かった
公暁さんの哀しい望み

泰時さんが父上に対し
「わたしが止めてみせる」
父義時さんの
「おもしろい、受けてたとう」
泰時さん
父上が頼朝さまから学んだように
父上から多くの色んなことを受けとって
反面教師としてでもよいから
政子さんに
闇を断つためになにをなされた
と声を荒げる弟義時さん
一心同体だと言われ
頼朝さんの妻であった政子さんは
気弱でいるわけにはいかないのよ
義時さんに
自分に似た仏像を頼まれる運慶さん
どう感じ
どう造る?










