昨年12月に行った
岐阜県海津市の木曽三川公園の近くに
千本松原(油島千本松締切堤)があります
写真では撮れてませんが
もっと南まで松原は続いています
江戸時代宝暦年間に
大掛かりな治水工事が行われて
その際にその呼び名のとおり
千本の松が植えられました
宝暦治水工事自体は
揖斐川や長良川、木曽川が網目状に流れ
洪水に悩まされていた地元民には
この三つの川を分けるという
必要不可欠な工事だったのですが
幕府がいじわる?で
薩摩藩へこの難工事を押し付けたので
結果
統括していた平田靱負を始め
薩摩義士の51名が自害
33名が病死することになりました
詳しくは「宝暦治水事件」で検索して下さい
(←解説しないのか)
さて本題に入りますが
「千本松原」で検索してみると
セットで出てくる中に
「心霊」という言葉があります
本当に心霊現象が起きるような状況なのか
(霊障がおきるとも)
ちょっと検証してみました
※怖い話は出てきません
※現地では検証していません
確かに
この宝暦治水事件では
先にも少し書いたように
幕府からの嫌がらせを受けながらの難工事で
抗議の意味を込めて自害した者
流行り病に罹り病死した者が大勢います
この千本松原の北端には
平田靱負を祀った治水神社があり
今にこの事業を伝える宝暦治水碑も
建てられています
Yahoo!mapより
右長良川と左揖斐川を分ける
細長い部分が千本松原と呼ばれる場所です
地元の方はその偉業を全国に知らしめようと
大河ドラマ化の要望もあったようだし
岐阜県と鹿児島県は
薩摩義士の偉業から繋がる絆で
姉妹県として盟約を結んでいるし
薩摩義士を顕彰する会もあり
また鹿児島からも
神社の大祭には多くの人が来て
鹿児島の地元でも慰霊祭が行われるくらいで
確かに無念の死であっただろうけど
戦の場となった地とは違い
心霊スポットになるような要素ないような
偉業であったと讃えられている薩摩義士や
現在、彼らを
薩摩義士として讃えている人たちに
すごく失礼な話では
千本もの立派な松が立ち並ぶ景色は
昼でも独特な重厚さはあります
夜は多分灯りが少なく暗いこと
また川に挟まれているため
水辺にはありがちな現象から
そんな噂になってしまったのでは
と思います
結論
もし千本松原に心霊現象があるなら
宝暦治水事件とは関係ない
別の原因があるのでは
でした
おまけの鳥さんず
手前のアオサギがおとうさん
奥のシラサギがおかあさん
カルガモファミリーが子どもたちみたい
おまけのにゃんこと
まりさん
久しぶりの黒にゃんこに
を送るまりさん
撮ろうとしたらあそこまで逃げました