ファースト・コンタクトは、体調最悪な冬の朝だった。
風邪で低空飛行を続けるオレの体調が、そろそろ墜落してしまいそうな冬の朝。
入隊4年目で連合チームに単身出向、外国の言葉が飛び交うオフィスで、資材のやりくりを調整するのがオレの仕事だ。
そんなオレは、止まらない咳をのど飴で誤魔化しながら、プロジェクトの進捗会議に出ていた。
早めに入った会議室の、後ろ寄りのイスを確保。
給湯室で調達したコーヒーを啜り、資料に目を通す。
そろそろ開始時間だな。
入り口の壁に掛かった時計で確認した時、
日本語の集団がイス一つ向こうに陣取った。