九石ドーム ~オトンとボクと、時々オカン~
平成22年2月2日
【AM 11:00】
実家に到着。父を車に乗せる。
「昼ご飯?お昼ならおかあさんが弁当作ってくれちょるよ。」
【AM 12:00】
運転中は父の話の聞き役に徹する。
「お父さんも色々忙しいとよ。今日は他の人に任せたけどね。」
「20キロなら1時間15分くらいで走っちょったとよ。40台の頃は。」
「熊本の叔母さんに会ったらよ、爺さんに似てきたて言われたが。」
ボクも益々お父さんに似てきたって言われてますよ。
【PM 1:00】
昼食。
弁当を食べるための場所を探す。
「ベンチがあればどこでもいいが。」
父の提案により国道から外れた無人駅の駅舎で食べる。
「いい場所があったねえ。風も入ってこんしねえ。みかん食べんか。」
【PM 2:00】
携帯に職場からしばしば電話が入る。
正直、そんな事は自分で調べてくれたまえという内容だが
「お前は部下から頼りにされちょるっちゃねえ。」
「お父さんもいつでも電話してって言うちょるけど全然かかってこんねえ。」
いや、電話しなくて済むようにするのがちゃんとした引継ぎですよ。
【PM 4:00】
宿泊先に到着。前日の電話予約だったが空いててよかった。
「いいとこじゃねえ。いつもここに泊まっちょるとか。」
いえ、大概日帰りですよ。
【PM 4:30】
いつものように屋台が出てるかどうか分からないので、
前もってパークプレイスで食料を調達。
せめて名物をと、とり天と鶏飯を買う。
「味ついちょるやろ。タレはいらんが。」
父よ、タレなしのとり天などありえないのだよ。
【PM 5:30】
九石の駐車場に到着。トリニータバスに乗り損ねる。
「あれに乗りたかったとか。お前も子供んごたるねえ。」
【PM 5:45】
九石に到着。
自前のデジカメで写真を撮る父。
「大きすぎて屋根まで写らんが。」
「あれ、なんか?ああ、日の丸か。なんか模様が入っちょるねえ。」
ちょっと待っててくれ。「模様」を追加してくる。
「お前の応援しちょる選手か?」
そうか、選手のことなんか知らないよなあ。
今はカズもラモスもいないんだぞ。
「デッカイのがおるがね。ヒラ、ヒラ、なんやったかね。」
平山は知ってたか。
「コオロキも知っちょるど。新聞によう載っちょるわ。」
【PM 6:00】
食事。簡単なモノでスマンね。
「やっぱりお前が言うたごつタレを買うちょってよかったねえ。」
【PM 6:15】
JFAアンバサダー名良橋が観客を煽る。
「ありゃ誰か?有名な人か?」
ナラドーナよ、すまんが正直地味だ。
【PM 6:45】
自前の双眼鏡でドーム内に興味深々の父。
「カメラマンがいっぱい来ちょるねえ。」
ちなみに父が着ているベンチコートは、
昨年までセガレが着用していたモノ。
「お前その格好じゃ寒いやろうが。コレ着らんか?」
バカ言うな。脱いだらそっちが凍えるだろう。
息子を案ずる気持ちはよく分かる。ボクだって父親になって13年経つからな。
「お義父さんが寒くないように」って準備した嫁ハンの意も酌んでやってくれ。
それにボクは好んでこの格好をしてるわけで。
この格好で寒さに耐えることがボクの大分愛、西川愛なのだよお父さん。
【PM 6:55】
スタメン発表。なんだよ結局楢崎かよ。
「お前の好きなニシカワ君は出らんとか。残念じゃねえ。」
【PM 7:05】
まもなくキックオフ。
「おお、あれがさっきの日の丸か。下の人は何も見えんじゃろうねえ。」
国家斉唱。大分市少年合唱団?噂と違うじゃん。
家でTV観戦中の嫁からメールが。
「えらいカワイイEXILEだこと。」
~試合内容は割愛~
これまた家で観戦中の母からちょこちょこメールが。
ちなみに父の携帯は今後もメール機能が働く予定はないそうだ。
「あんた達どこへんに座っちょると?TVには映らんとところ?」
「さっき送ってきた写真の黄色い男は誰か?」
「お前か?兄ちゃんに見えるが。最近ますます似てきたねえ。」
「お父さんは楽しんじょるね。そらよかった。今日はありがとね。」
【PM 9:05】
試合終了。
「パスは上手じゃったけど、得点が入らんのはいかんねえ。」
日本代表を評する父。言うねえ。
【PM 9:40】
母と電話。
「点が入らんで残念じゃったねえ。」
「もう宿か。は?まだ駐車場から出られんと?」
【PM 10:30】
試合後のバス待ち行列やら渋滞やらを経て宿に到着。
「歩いて戻っちょったら30分くらいで着いたっちゃないと?」
試合観戦直後に、九石ドームから明野までなど
とてもじゃないが歩く気力は沸かないだろう。
一見さんの父、恐るべし。
「ここのお風呂はいいねえ。いつまでも入っちょるごたるが。」
ジェットバスに20分近く浸かる父。
なんにせよ喜んでいるようでなによりだ。
せっかくだから、寝る前にちょっとだけ飲むか。
代表の試合だったから「キリンラガー」で乾杯だ。
飲みながらスポーツニュースをハシゴする。
「パスは上手じゃったけどねえ。」
まだ言うか。
「そういやオフサイドがなかったねえ。」
オフサイド分かんのか。あったよ、たしか一回。
平成22年2月3日
【PM 4:00】
母が待つ実家に到着。
「お父さん良かったねえ。楽しかったじゃろ。それ何ね?タオル?」
「おう。入場する時もろうたとよ。」
ちょっと待て。もらったのは膝掛けだけじゃ。
タオルマフラーは買ったんですよ!ボクがお父さん用に!
「そうか。そういや高そうじゃもんねえ。」
何やってんの?いや、お父さん、タオマフはペナントじゃな・・・
「記念じゃろが。」
…まあ、いいか。
また行こうかね。機会があったら。
今度はトリニータのホームゲームにね。
「パスは上手やったっちゃけどねえ。」
まだ言うか。
オトン、九石ドームに行こう!
あ、もしもしおかやん?おとやんおる?
あ、コウヘイデス。うんうんいや土日は家に帰ってきちょるって。
することないのに一人で社宅におったってしょうがないやろ。
あ?ああ、ぼちぼちね。ここんとこ足の付け根が痛くて走っちょらんけどね。
週末は20キロとか走っちょったっちゃけど。
え?1週間くらい?そんなに走らんで休んだほうがいいと?
あ、ああ分かった。大会まで無理せんようにするわ。
ところでよ、急な話で申し訳ないっちゃけど、
今週の火曜と水曜空いちょる?
ん?なんもないと?まるまる二日とも?
え?ああ、いや一緒に大分に行かんかと思ってよ。
サッカーよ、サッカーの試合。
いや、トリニータじゃくって日本代表の試合。
ベネズエラとの試合があるとよ大分で。
ん?そう、明日から1週間休暇がとれたとよ。
いや、おとやんとボク二人だけでよ。
セガレは久留米やし、嫁ハンは仕事やわ。
え?行く?行けると?マジで?遠いよ?
え、ああ。まあね、ボクが入学したてでまだ免許がない頃
おとやんと二人で車で大分まで行きよったもんね。
あ、ああ、じゃあ泊まろうかどっかに。
一人やったら日帰りでって思っちょったけど。
うん、うん、細かい話はまた明日電話するわ。もう竜馬が始まるやろ。
はい、はい、そしたらおかやんに替わって。
おかやん?おとやんをサッカーに誘ったら行くってよ!
いやトリニータじゃないっちゃけど。
うん、うん、ああ、おかやんは無理か、そうか。
じゃあ、そしたらよ、もし、おとやんが
「 行くって言うてしもたけど、やっぱりよだきくなった 」
とか、言い出したら、
「 なん言よっとね、せっかくやから行ってきない 」
て、言うちょって。はいはい、じゃあね。
うわあ!行くってよ!おとやんが!ん?そう、そう。
テレビですらサッカーとかまともに見たことないはずなのにねえ!
え?ああ、はいはいゴメンゴメン食べよ食べよイタダキマス。
いや、まあね。そのつもりで電話したんだけどさあ。
まさか二つ返事でOKするとは思わんかったわ。
全然盛り上がらなかったらどうしようかね。
西川周作に会うまでの長い1日
【前日 PM11:00】
来年度の入学試験実施のため、在校生であるセガレは木曜日まで休み。
そのセガレから電話。部活も休みになったので昼に迎えに来て欲しいとのこと。
午前中サンフレのキャンプで西川君に会おうと思ってたのに (ノД`)
【AM 8:00】
週末は20㌔走る予定だったが、セガレの迎えがあるので10㌔で切り上げ。
【AM 9:15】
久留米に向けて出発。一人なのでひたすら走る。
【AM 11:30】
オービス付近でノロノロ走るGT-Rとランデブー走行
【PM 12:00】
玉名サービスエリアで休憩。あんまりなガチャガチャを見つける。
【PM 1:00】
【PM 5:00】
Eランプがついたガソリンメーターにドキドキしつつ自宅到着。
近所で給油したら58リッター。そら1日で570キロ走ればなあ。
【PM 6:00】
思いのほか早く帰ってこられたのでサンフレッチェのキャンプに。
会えた会えたよ西川君に会えた~。
居合わせた知り合いのサンフレ大好き親子
に撮ってもらった。
西川君、サインお願いします。ハイ、ああ、1番て書いときますね。今度コレ着てハーフマラソン走るから!マジっすか!がんばってくださいね。全身揃えるから!パンツもストッキングも!うわあ、ありがとうございます。西川君も明後日から指宿でしょがんばってね。ハイ!がんばります!
おじちゃん!シューサクのサインだけでいいと!? ほら!チュンソンもおるよ!ヒサトだってまだでてきてないよ!ねえ、もう帰ると!?



























