ゆう@子育てパパ

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北陸新幹線が開業して初めてのゴールデンウイークが25日始まり、好天に恵まれた北アルプス・立山一帯は、国内外からのツアーや個人客、春山スキーの愛好者ら大勢の人でにぎわった。新幹線開業で観光ルートの選択肢が拡大。首都圏から訪れた観光客らは「来たいと思っていた富山県やアルペンルートが、ぐっと近くなった」と話し、雪原が広がるスケールの大きい眺望や「雪の大谷ウオーク」など立山ならではの自然を楽しんだ。(立山通信部・柳田伍絵)
室堂平周辺は昼すぎから透き通るような青空が広がった。室堂ターミナルの屋上はカメラを構える人であふれ、純白の雪に覆われた大自然の中を散策する人たちの歓声があちこちから聞こえてきた。
「新幹線開業に合わせて来た。景色が壮大で気持ちいい」。横浜市から訪れた会社員、遠藤雅一さん(42)は雄山を背に記念写真を何枚も撮り、声を弾ませた。
北陸新幹線開業により、富山側からケーブルカーなどを乗り継いで立山に足を延ばす人は増えているようだ。埼玉県浦和市の主婦、北島美佐子さん(43)は、北陸新幹線の最速タイプ「かがやき」に乗って訪れたという。「新幹線で近くなったので来てみたけど、あっという間です」と笑みをこぼし、親子4人で、昨年より4メートル高い19メートルの雪の壁がそびえる「雪の大谷」を散策。娘の萌さん(12)は「雪の壁はバスより高い」とうれしそう。
東京都江戸川区の会社員、有津孝晃さん(30)も雪の大谷の壮大なスケールに圧倒された様子。大自然だけでなく、食も堪能していると言い「昨日の夜に富山駅に着き、名物のブラックラーメンを食べた。あすは氷見の海の幸が目当て」と満足そうに話した。
従来のように、長野県の上田駅で新幹線を降りるツアー客も。さいたま市の会社員、土本英二さん(62)は長野側からアルペンルートに入り、室堂ターミナル屋上で旅のクライマックスを迎えた。「黒部ダムは水が凍っていて残念だったけど、旅の締めくくりにダイナミックな景色が見られて良かった」と言う。
室堂平周辺はスキー客やスノーボーダーの姿も目立った。立山黒部貫光によると、25日のアルペンルートの入り込み数は約7700人で、昨年のゴールデンウイーク初日とほぼ同数。同社は「無事にスタートできた。予約も好調で、期間中は天候も良さそうなので期待したい」と話した。
北日本新聞社