ゆう@子育てパパ

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3月14日の北陸新幹線開業まで1カ月となった14日、開業初日の切符が全国のみどりの窓口などで一斉に発売され、富山-東京を最速2時間8分で結ぶ速達タイプ「かがやき」の一番列車は上り下りともわずか25秒で売り切れた。激しい争奪戦の末に“夢の切符”を手にした人は「景色が楽しみ」「開業が待ち切れない」と胸を躍らせた。
「かがやき」は12両編成で、934席はすべてが指定席。開業初日は臨時列車を含めて上下各17本運行する。一番列車のグリーン車63席、最上級グランクラス18席はいずれも10秒で完売した。
富山駅などでは前日の13日から行列ができ、混乱を避けるために14日早朝から整理券を配って希望する列車の受け付けを始めた。インターネットで事前に申し込んだ人も含め、午前10時以降に購入の可否が判明した。
黒部駅で1番目に並び、一番列車の切符を購入できた入善町高畠、主婦、倉田優子さん(46)は「開業日は自分の誕生日。駄目かと思っていたので信じられない。最高の誕生日プレゼントになります」と喜んだ。
東京の新橋駅で列についた葛飾区の会社員、木越友之さん(32)=小矢部市出身=は新高岡に停車する臨時列車「かがやき536号」を予約できた。実家の両親と旅行する予定といい、「連絡すると『どこに行こうか』と喜んでくれていた。今から待ち遠しい」と笑顔を見せた。
ネット予約で東京行きの一番列車の座席を確保し、富山駅で発券した富山市朝菜町の会社員、湶(あわら)敬之さん(43)は「雪の立山連峰を車窓から見ることができれば最高。今から晴れるように祈りたい」と話した。
JR西日本によると14日午後1時半現在、開業日の「かがやき」と停車タイプ「はくたか」は上り下りとも午前発の便が完売。グランクラスは終日分が売り切れた。3月15日以降の切符も1カ月前から順次販売する。
2010年12月に全線開業した東北新幹線「はやて」の新青森発の一番列車は30秒、11年3月に全線開業した九州新幹線鹿児島ルートの「みずほ」の一番列車は新大阪発が15秒、鹿児島中央発は50秒でそれぞれ売り切れた。
北日本新聞社