ゆう@子育てパパ

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福井県大野市の平成大野屋平蔵をメーン会場に31日から、市内10カ所で開かれる「第5回春を彩る越前おおのひな祭り」の開幕に向け、会場設営が大詰めを迎えている。今年は同平蔵に幅7メートル、高さ約4メートル、20段の“ジャンボひな壇”が登場。2千体が並ぶ会場は、一足早い春の華やかな雰囲気が漂っている。祭りは3月5日まで。
祭りは、有志らでつくる実行委が毎年開催。捨てられずに市内の玩具店に持ち込まれた人形約3千体が各会場を彩る。今回は市の通年イベント「結(ゆい)の故郷(くに)発祥祭」の一環として開く。
29日は実行委のメンバーらが20段のひな壇飾りに親王や三人官女、五人ばやしなどの人形を並べた。メンバーは一体ずつ丁寧に衣装や形を整え、慎重に置いていった。30日も人形設営や照明調整などを行う予定。
会場には、江戸中期の貴重な作品やさいたま市で制作された日本に2体しかない等身大の座りびながお披露目。1927年に日米親善交流の“使節”として全国の学校に寄贈された県内唯一の「青い目の人形」や江戸末期から明治にかけ大野で作られ、今月新たに市内で発見された貴重な土人形「梅屋デコンボ」2体も特別に展示する。
平成大野屋二階蔵、同洋館、武家屋敷旧内山家、藩主隠居所、元町会館、城下町東広場、JR越前大野駅、市図書館、市歴史博物館にも7段飾りなどを展示。各会場を巡りスタンプを集めると記念品がもらえるラリーも実施する。
実行委の高橋佳枝会長(60)は「結の故郷発祥祭にふさわしい祭りにしたい。ぜひ大野に足を運び、にぎやかな雰囲気を感じ楽しんでほしい」と話している。展示はいずれも午前9時から午後5時まで。入場無料。
実行委では家庭で飾らなくなったひな人形の引き取り(有料)を行っているほか、「青い目の人形」「梅屋デコンボ」に関する情報を集めている。問い合わせは高橋会長=電話0779(66)2082。
福井新聞社