もう、あれから20年も過ぎたんだ。  (T_T)
ゆう@子育てパパ


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■きょう17日、西宮で県関係者ら鎮魂



 きょう17日で阪神大震災から20年となる。県内のボランティア団体「ヤングネットワークとやま」は16日、兵庫県西宮市の安井小学校で、現地の住民や関西に住む富山県出身者と共に、南砺市の雪で鎮魂の雪地蔵を作った。「亡くなった人を忘れないで」「震災を次代に語り継ぐ」。さまざまな思いを胸に、集まった人たちはキャンドルに灯をともした。



 15日に南砺市で雪を積んだトラックは16日午前9時すぎ、安井小のグラウンドに着いた。集まった100人余りが、雪をバケツに入れて地蔵の型を作り、次々と並べた。その数89体。89は震災による安井地区の死者の数だ。



 たかいちづさん(53)の長男、将君=当時(1)=もその1人。長男を守れなかった自分を責め、10年間は将君の夕飯を作り続けたたかいさん。「残された長女ら多くの人に将が生きていたことを忘れてほしくない」と願う。



 「自分が住む町で多くの人が亡くなったことを子どもに知ってほしい」。ヤングネットワークとやまの五十嵐光一代表が企画の目的を語る。震災発生直後、西宮市でがれき撤去などに協力したことがきっかけで長年にわたって現地の市民と交流を続けてきた。



 午後からは安井小の児童らが、地蔵の顔やろうそくを置く穴を作った。南侑希(ゆの)さん(3年)は「昔大きな地震があったことは知っている。皆が震災を乗り越えて元気になれるようににっこり笑った顔にした」。同校の宮武庸介校長は「このような楽しい経験の方が子どもの心に染みる」と話した。



 同校は震災後に避難所となり、一時は2千人近くが集まった。企画に協力する「スポーツクラブ21安井」のメンバー、野田邦子さん(66)は半年間同校で避難生活を送り、「避難した人たちは本当の家族のように強い絆で結ばれていた」と振り返る。既に亡くなった人も多く、「その人たちの姿を思い浮かべながら祈りたい」と語る。



 日が落ち始めた午後5時半ごろ、雪地蔵のろうそくに灯をともした。南砺の雪が包む幻想的な明かりを前に、集まった人たちは20年前の震災に思いをはせる。関西南砺市会事務局長の山崎清孝さん(67)=旧平村出身=は「多くの人が目を輝かせて南砺の雪を触っているのを見て感動した。震災を知らない人も増えてきたが、記憶を語り継ぐ一助になってほしい」と話した。(社会部・小幡雄也)





北日本新聞社