昔は銭湯によく行ったもんですが。。  (~_~;)
ゆう@子育てパパ


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 映画の題材にもなり日本の入浴文化を象徴する銭湯。その数は減少の一途をたどっているが、立地場所の事情に合わせた工夫をして生き残りを図っている銭湯がある。キーワードは、「ランニング」、「外国人観光客」、「美容と健康」。個性派銭湯が利用客を呼び込んでいる。



■ランナーの着替えも置ける



 夕方、マンション1階の銭湯に背広にジョギングシューズを抱えた会社員が入っていく。千代田区麹町の「バン・ドゥーシュ」。皇居内堀まで約200メートルという立地を生かし、ランナーのための工夫をしている。



 経営者の橋富和子さん(79)は、「東京マラソンが始まった平成18年からランナー利用者が増えました。会社着で着てランニングウエアに着替えてロッカーの鍵を預かる。走り終えてからお風呂に入ってもらいます」と説明する。



 同銭湯の人気にあやかって近くに複数のシャワールームもできたが、週に一度は利用する千葉市、会社員、作田穣(ゆたか)さんは、「ラン中にロッカーが利用できるし湯船は足の疲れもとれます」と強調する。



 各地のマラソン大会パンフレットを置いているほか、スポーツドリンクの無料配布やランニング関係者が健康に良いとしている豆乳を置いている。



■外国人に配慮



 外国人観光客に人気の台東区浅草にあるのが、蛇骨湯だ。券売機の表示は、日本語のほか、英語、中国語、韓国語。入浴のルールを説明した紙も配る。



 湯船の上には富士山の絵が描かれていて、「外国人には昭和風の雰囲気が気に入られているようです」と経営者の室塚(むろづか)茂夫さん(61)はいう。



 ここ数年は欧米の観光雑誌での紹介やアジア圏でのビザ緩和などもあり、利用者がさらに増加、多い日は40人ほどになるという。



 英国から来たマイケル・ウェンバーンさん(40)は「日本らしい雰囲気がありとても平和な気分になる」とお気に入りだ。



■女性に人気



 高級ブランド店が立ち並ぶおしゃれな街の港区南青山。100年以上の歴史がある清水湯は、平成21年に全面改築した。明るいロビーにはテーブルが並び生ビールが飲めてカフェのような雰囲気だ。



 「若い人を取り込もうと、おしゃれさとともに、お湯の質や清潔さにこだわり抜いた」と経営者の大倉正敬さん(52)。



 特別な装置を使い美容に良くせっけんの泡が立ちやすいとされる軟水で湯を沸かす。高濃度炭酸泉や細かい泡が立ち上るシルク風呂もあり、スパ顔負けの施設を整備。若い女性が1人で訪れるなど改築前に比べ入浴客は倍以上になった。



 港区、会社経営、小野圭子さん(49)は、「ここの湯で顔や体を洗うと肌がすべすべし気持ちいいので、家の風呂はほとんど利用してません」と笑う。



 都によると、銭湯は自家風呂の少ない時代の公衆衛生を支えた。昭和40年ごろは都内で約2700軒を数えたが、今年7月末には682軒と半世紀で4分の1になった。都が昨年8~9月に行った調査で45%が廃業を検討しているという。