ゆう@子育てパパ

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■収容数1.5倍 706隻に
県は県内最大の船舶係留施設「新湊マリーナ」(射水市海竜新町)を拡張し、収容船舶数を現在の1・5倍の706隻にする。本年度中に調査・設計を終え、早ければ来年度中にも完成させたい考え。北陸新幹線開業を見据え、首都圏から自家用船舶の誘致を目指す。将来的には船舶オーナーの定住・半定住も視野に入れる。 (政治部・米沢慎一郎)
新湊マリーナは2000年とやま国体のヨット競技会場として整備。01年からマリーナとして営業を始めた。現在の収容隻数は466隻で県内最大。うち水上保管が148隻、陸上保管318隻だ。
拡張は営業開始以来初めてで、240隻(水上保管40隻、陸上保管200隻)増やす計画だ。水上保管のための桟橋を増設し、陸上保管所拡張のため遊休地を整備する。県は本年度、桟橋の増設箇所の水深などを調査した後、設計に入る。9月補正予算案の港湾施設特別会計に1400万円を計上した。順調に進めば来年度中に着工、完成する。
9月補正予算案には、首都圏からの船舶誘致のため200万円を計上。来年3月に横浜市で開かれる国内最大の見本市「ジャパンインターナショナルボートショー」に初出展するほか、ボート雑誌2誌に広告を掲載する予定だ。
新湊マリーナの現在の利用数は釣りやクルーズ用など307隻。このうち県外オーナーは9隻でいずれも隣県だ。
首都圏の船舶誘致は、県にとって新規開拓の分野だが、新幹線開業で東京-富山が最短2時間8分で結ばれ、首都圏在住者が近郊のマリーナに車で行くのとあまり差がなくなる点をPRする考えだ。県外に住所がある人が新湊マリーナを利用する料金は年間約37万円(艇長8メートル以上)。東京夢の島マリーナ(艇長8~10メートル、約90万円)など首都圏のマリーナに比べ、格段に安い点もアピールする。
港湾課は、富山湾の「世界で最も美しい湾クラブ」加盟が追い風になるとみており、「海から美しい立山連峰を眺められる点をPRし、富山湾に魅力を感じてもらい、誘致につなげたい」としている。
北日本新聞社