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ゆう@子育てパパ


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 焼酎、ワイン、ビール、日本酒、梅酒…。凍りにくいアルコールをあえて凍らせて提供する、フローズン酒が続々登場している。新橋の焼き鳥店の焼酎フローズンの人気にあやかった醸造元が商品化した凍結用パウチ焼酎がヒットする一方、青山のカフェにはワインフローズンが登場。大手酒造の清酒と梅酒の「凍らせ」シリーズも発売2カ月強で年間目標を達成する勢いだ。デザート感覚のシャリシャリ感と冷たさが長く保てることが強み。厳しい日本の夏に向けて、気温とともに人気もグングン上がりそう。(重松明子)



 かき氷のようにフワフワに凍った焼酎を箸で崩しながら、レモンハイ(420円)をゴクッ。ソルティドッグ風に塩をまぶした飲み口からレモンの酸味がなめらかに冷たく広がる…。



 JR新橋駅烏森口近くの焼き鳥店「出世酒場 大統領」では、7年ほど前のオープン時から焼酎は全てフローズンで出している。「居酒屋激戦地で他店にないウリが必要だった。しかし25度の焼酎をそのまま凍らせるので、最初はうまく凍らず店を閉める日もあった」と店主の沢崎誠さん(41)。試行錯誤の末に独自の凍結法を考案。繊細な食感を作り出した。



 お酒が飲めない人や1人での来店不可…など厳しい独自ルールを掲げる店だが、名物のフローズン焼酎と白レバーなどが人気を呼び、8坪の店に連日約100人のサラリーマンらが詰めかける。使用する甲類焼酎は東京下町で愛されている「『キンミヤ』だけ」と沢崎さん。



 その醸造元の宮崎本店(三重県)はこの店の人気にあやかり、1年半前に焼酎を袋ごとシャーベット状に凍らせる「シャリキンパウチ」(アルコール20度、90ミリリットル103円)を商品化。「初年度11カ月間で27万5千本を売り、今年度はさらに前年度比2倍の勢い」と東京支店。家庭や居酒屋のほかライブハウスなどにも販路を広げる。



 所変わって、青山の明治神宮外苑イチョウ並木沿い。「ロイヤルガーデンカフェ」では、メルシャンとタイアップした「フランジア・ワインフローズンガーデン」を開催中だ。



 業界初の専用サーバーを使い、ロックワインの上にワインフローズンをトッピング。赤・白各1杯600円。料理1品が付いて1千円のお得なセットがうれしい。キーンと冷たい赤ワインは新鮮で、フルーティーなデザート感もあり、低価格のワインがフローズンで格上げされた印象だ。「天候にも恵まれ、週末は昼間から1日100杯以上も出ている。“ガーデン”は6月4日までですが、好評なので通常メニューとして残したい」と小早川高寛店長(42)。



 メルシャンは年内に専用サーバー60台を首都圏の飲食店に設置予定。グループ会社のキリンビールが2年前に発売した「一番搾りフローズン生」が現在全国2200店、海外10の国と地域に拡大しており、ワインフローズンも続いて普及を目指す。



 清酒大手の大関が3月、「パウチでカンタンみぞれ酒」と銘打って発売した「凍らせ冷酒」「凍らせ梅酒」(各180ミリリットル281円)は、発売から2カ月あまりで初年度年間目標の11万本出荷を達成する好調ぶり。



 「目標を上方修正して販売を強化する。夏が猛暑で長期化する傾向のなか、フローズン酒のニーズは認識していた。手軽なパウチで、なめらかな舌触りになるように度数や配合を調整しました」とマーケティング部。



 パウチをしっかり凍らせて手でもみほぐし、グラスに盛ってスプーンで食べてみる。特に甘い梅酒はまさにシャーベット!



 クッと飲んでしまえば一瞬だが、シャリシャリ少量ずつゆっくり味わえ健康的にも感じる。



 暑さがヒンヤリ感を際立たせる、夏が楽しみになってきた。