ゆう@子育てパパ

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大人が幼児2人を乗せる自転車の3人乗りが法改正で認められ、電動アシスト自転車が脚光を浴びている。シェア約5割のパナソニックは、若い母親世代に人気のファッションブランドとコラボした商品を今月下旬に発売。ヤマハ発動機も3人乗り対応の商品群を拡充しており、主戦場がこれまでの中高年向けから子育て世代向けにシフトしてきている。(藤原直樹)
パナソニックは、創業者の松下幸之助氏が幼少期に自転車店に奉公に出ていたこともあり、昭和27年に自転車製造に参入。大手家電メーカーに成長した後も自転車の製造・販売を続けている。商品群に電動アシスト自転車が加わったのは平成8年。リチウムイオン電池を自社生産できる強みを生かして展開してきた。
当初は、坂道でも楽にこげることを売り物に中高年向けにアピールしてきたが、道路交通法の改正で平成21年7月に自転車の3人乗りが解禁されると、商品の性格は大きく変わった。
3人乗りは、安全基準を満たす自転車であることや、6歳未満の幼児2人まで座席に乗せることが条件。これを受けパナソニックは23年から、子育て世代向けに3人乗り対応の電動アシスト自転車の展開を始めた。
今月発売する新製品では神戸発のブランド「マルーク」とコラボ。子育て中の女性にアピールするようカラフルなデザインにし、片手で装着可能な巻き取り式シートベルトを持つ子供用座席も専用デザインとした。3色あり価格は15万1200円。
一方、6年に世界で初めて電動アシスト自転車を発売したヤマハ発動機も3人乗り対応に注力している。重心を低くしてハンドルがぶれにくくした4シリーズを展開していたが、子供用の座席を別売りにして価格を12万3120円に抑えた新シリーズを2月に追加している。
電動アシスト自転車の25年の販売台数は前年比10%増の44万台で、自転車市場全体の5%を占める。このうち、子供を乗せるタイプは前年比30%程度の伸びとなっており、今後の成長にも期待が高まっている。
パナソニックは「電動自転車は体力面からこれまで中高年の需要が大きかったが、法改正以降は若い女性からの人気が急激に高まっている。デザイン性を追求した商品を拡充して対応していきたい」としている。
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