へぇ~、そうなんだぁ。    (#^.^#)
 
ゆう@子育てパパ


人気ブログランキングへ




 福井県越前打刃物製造販売の龍泉刃物(越前市池ノ上町、増谷浩司社長)のステーキナイフが、注文をストップするほど人気を呼んでいる。ナイフのケースは、木製雑貨製造販売の山口工芸(本社鯖江市西袋町、市橋人士社長)が担当。両社は持ち手に天然木を使った新たなナイフの試作にも取り組んでいる。



 龍泉刃物は、昨年1月のフランスの国際料理コンクールに出場した日本代表のシェフ用に製作。武生特殊鋼材(本社越前市)の「ダマスカス鋼」と呼ばれるステンレス鋼を使った。



 2種類のステンレスを70層に重ねたものをハンマーでたたいて薄くし、削り出すことで、刃を往復させなくても切れる。コンクールでは多くの審査員が持ち帰るほどで話題をさらった。



 昨年6月からホームページで販売。価格は1万8860円(税抜き)と高額ながら、注文が相次いだため昨年12月に受注をストップ。現在も約1千本のオーダーを抱えている。受注再開は来年2月ごろになるという。



 「レストランに自分用のナイフとして持っていくときのケースがほしい」という高齢者の要望もあり、増谷社長が市橋社長に相談。天然木のケースを作ってもらうことになった。刀のさやをイメージした形で、ふたには伝統技法「蟻接(ありつ)ぎ」加工を施し、スライドにより開閉できるようにした。2月から山口工芸の都内の直営店で販売したところ、1カ月ほどで約30セットが売れるヒット商品となった。



 フランスの一流レストラン向けに、新たなナイフの試作も行っている両社。増谷社長は「コラボレーションを通して伝統工芸の活性化につなげていきたい」。市橋社長は「日本のメーカーは低価格商品に押され、売り場をなくしている。今後も幅広い異業種連携によって高付加価値商品を生み出していきたい」と話している。





福井新聞社