ゆう@子育てパパ

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14日以降の記録的な降雪により、関東甲信を中心に各地の幹線道路で立ち往生した車の長い列。長期間の車中泊などで体調を崩したり、中には凍死する深刻なケースもあったが、ドライバーの雪対策の不備が混乱を招いた一面もあった。20日には再び雪が降る可能性があり、専門家はスコップを車内に常備するなどの対策を取るよう呼びかけている。
14日午後7時ごろから、標高の高い御殿場インターチェンジ(静岡県御殿場市)を挟む上下線で50~40キロの渋滞が発生した東名高速道路。19時間立ち往生した車もあり、最終的に渋滞が解消したのは約30時間後だった。
中日本高速道路は14日午後5時ごろから付近をチェーン規制し、最高速度を50キロに制限したが、動けなくなった先頭グループにはノーマルタイヤでチェーンを付けていない車もあった。「スリップして逃げ場を失った車で渋滞が長期化した側面もある」(同社関係者)。ドライバーの雪への対策意識の低さが混乱に拍車をかけた格好だ。
関東甲信では20日から再び雪が降る可能性もあり、専門家はしっかりと対策をとるよう呼びかけている。
NPO法人「中越防災フロンティア」(新潟県長岡市)の木村浩和さん(45)は「立ち往生を防ぐためには、小さなプラスチック製のスコップでもいいから、最低1本は車内に置いてほしい」と強調する。また毛布を積んでおけば、立ち往生した場合にタイヤの下に敷いて脱出用に使うこともできる。
車中泊を余儀なくされる場合は、「エンジンを切り、毛布にくるまって休養を取るのが望ましい。エンジンをつけたままだと、一酸化炭素中毒になり、命を落とす危険性もあるからだ」と指摘する。
日本自動車連盟(JAF)も注意を促している。「雪で渋滞が予想される場合は、事前に燃料を満タンにしておくことを心がけてほしい」と広報担当者。大雪の状況では、冬タイヤであってもチェーンを付けるのが望ましいという。
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