困ったもんだ。。  (~_~;)

ゆう@子育てパパ


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 空前の高視聴率を記録したTBS系ドラマ『半沢直樹』。放映終了から1カ月以上たってもその人気は衰えを知らず、関連グッズが飛ぶように売れている。



 TBSによると、半沢直樹関連グッズのトータルでの市場売り上げは23日までに1億8000万円を突破。中でも一番人気の「倍返し饅頭」(9個入り840円)の売り上げは、トータルで10万個に達した。一時ほどの勢いは幾分、収まったとはいえ、赤坂、東京駅、東京ソラマチの都内3店舗で展開しているTBSストアは連日、長蛇の列。遠方から訪れる人も多く、「倍返し饅頭」は、わずか2時間ほどで完売してしまう。客層は、サラリーマンから主婦、若い人々とさまざま。キーホルダーやステッカー、スマホケースなどは自分用、「倍返し饅頭」はお土産用として買っていく人が多いようだ。また、ドラマの続編や映画化への展開を望む声も多く、“半沢バブル”は当分、続きそうな雰囲気だ。



 その一方で、半沢直樹人気に便乗した“偽半沢グッズ”も氾濫している。大手通販サイトのアマゾンや楽天市場などでも「半沢直樹グッズ」で検索をかけると、TBSオフィシャルのグッズと並んで、明らかな“パクリ商品”もヒットする。Tシャツ、ボクサーパンツ、バスタオル、ライターなどなど…。いずれも「半沢直樹」とは明記されていないものの、「やられたらやり返す!」、「倍返しだ!」などというドラマ中の決めゼリフがプリントされており、一見しただけでは正規品か否かの見極めは難しい。TBSオフィシャルの商品には必ず「(C)TBS 原作 池井戸潤『オレたちバブル入行組』」というコピーライト(著作権)が表記されているのだが、“パクリ商品”には何のクレジットも入っていない。差異といえば、それぐらいで、混同を招く恐れは十分にある。



 これらの“偽半沢直樹”についてTBSの見解を聞いてみた。すると、「いわゆる模造品が出回っているのは承知しておりますが、特にコメントはありません」(宣伝部)とのこと。



 -ええっ? 商標権侵害とか、不正競争防止法違反に当たるのでは?



 「いえ、遺憾というわけでもなく、何らかの法的なアクションを起こすわけでもありません」(同)と、意外にもアッサリした答えが返ってきた。



 おいおい、「やられたらやり返すんじゃないのかぁ?」、「土下座してわびてもらうんじゃないのかぁ?」と突っ込みたくもなるが、TBS関係者は「『半沢直樹』については、どの部分についても商標登録を取っているわけではなく、手の出しようがないというのが実情なんです。『やられたらやり返す』も『倍返し』も、普通に使われている言葉ですからね」と説明する。続けて、「困ったことであるのは確かなんですが、『遺憾』というコメントを出してしまうと、『何で対処しないんだ?』ということになってしまう。社としては『ノーコメント』と言うしかないんです」と内情を打ち明ける。



 確かに、「やられたらやり返す」も「倍返し」もドラマの『半沢直樹』を連想させはするものの、一般的に使われている言葉であり、劇中のセリフをいちいちやり玉に挙げていてはキリがない。ヘタに法的手段に打って出ようものなら、“言葉狩り”として、かえって反感を買うことにもなりかねない。TBSとしては、内心、苦々しく思っていても、黙って目をつぶるしかないというのが実情のようだ。



 ちなみに、某ショップで手に入れた写真のオイルライターは中国製で500円。どこにも「TBS」や「半沢直樹」の文字は書かれていないが、セリフとともに、「半」の一文字がプリントされており、一見すると正規品のように見えなくもない。もちろん、ショップとしても「オフィシャル」とはうたっておらず、あくまでも「パロディーグッズ」、「ジョークアイテム」として販売している。どれぐらい売れているかは謎だが、価格の安さも相まって、そこそこ人気があるようだ。商魂たくましいと言うべきか。他の便乗グッズも同様で、まさに“半沢バブル”といった様相だ。



 どの分野でも、大ヒットした作品や商品に、パクリやパロディーが付きまとうのは世の常。これだけ“偽半沢直樹”が横行するのも、人気の証明といったところか…。