ゆう@子育てパパ

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夏休みシーズンも終盤。関西でもデートスポットは数多くあるが、「ここでプロポーズすれば百発百中」というところが神戸にある。「神戸メリケンパークオリエンタルホテル」のチャペルだ。「ホテルで生涯の思い出をつくってほしい」と企画したプロポーズプラン。周到な準備とサプライズで女性を“感激”させる試みだ。7月末までの47件のプロポーズ成功率はなんと100%を誇るが、果たしてその成婚率は…。
このプランは「憧れのチャペルでプロポーズ!」。同ホテルが平日に1日1組限定で受け付けている。ガラス張りのチャペルを夜間、カップルのために開放し、そこでプロポーズしてもらうプラン。ホテルのファンづくりとともに、挙式がほとんどない夜間は、いわばチャペルは遊んでおり、ホテルの経営資源を“有効活用”することにもつながる。当日までのスタッフと“彼氏”による極秘作戦が徹底している。
もちろん、ここでプロポーズすることは彼女にはナイショ。依頼を受けた男性には、ホテル専任の男性スタッフ「アニバーサリー・コーディネーター」がアドバイスし、2人で作戦を練る。プロポーズともなれば一世一代のことだけに、失敗は許されない。チャペル内の仕掛けから、女性を何気なくチャペルに誘うシナリオなど、当日のスケジュールを綿密に打ち合わせる。「周到な準備が成功のカギを握ります。ひとりひとり要望は違いますが、できるかぎりのお手伝いをします」と、プランを担当するセールス&マーケティング部の前川友紀子さん。
当日、ホテルでディナーをすませてから、いよいよ“本番”。チャペルの営業が終了した午後8~8時半に入るケースが大半という。女性をチャペルに誘う「手口」もさまざまだ。たとえば、食後のデザートを食べているときに、ホテルのスタッフが2人にメッセージを手渡す。『今夜はチャペルで○○のイベントをしています』などと書かれてあり、男性がチャペルに誘う。
このほか、食後、男性がトイレに行くふりをして席を立つ。なかなか戻ってこず、女性が心配そうにしている頃合いを見計らいながら、スタッフが「お連れさまがお呼びです」と女性をチャペルに連れていく。その間、男性は正装に着替え、チャペルで待ち受ける…などなど。チャペルの中の仕掛けもそれぞれで、非常に凝った男性もいたという。ある男性はプロポーズの瞬間を映像に残したいと、チャペル内にビデオカメラ2台をセットして撮影。祭壇に向かうバージンロードの両側に、2人の思い出の写真をパネルにして並べた男性もいた。
チャペルの使用時間は一応15分程度。2人がチャペルに入ると、コーディネーターを務めたスタッフが1人、玄関で待つ。出てきた2人に、いきなり「おめでとうございます!」と声をかけ、それを合図に、周囲に隠れていた10人ほどのスタッフがいっせいに現れ、祝福の声をかける-という流れだ。何も知らないのは女性だけ。「あまりの感動に、泣き出した女性もいらっしゃいました」と前川さん。このときほどスタッフとしてうれしいことはないという。指輪をして出てくるカップルも多いそうだ。
プランを始めたのが平成23年11月。あまりに手間のかかる企画に、スタッフも当初は難色を示したそうだが、「ホテルで生涯思い出に残る体験を」と実施に踏み切った。今年7月末までに47件の申し込みがあり、成功率は100%。当初は月1件ぐらいの申し込みだったが、昨年末あたりから急に増え、現在は、月に4~5件ある。「アベノミクス効果でみんなの気持ちが明るくなってきたのかも」と前川さんは分析する。
プランの価格はコース料理を含め、数万円程度。関西地区のカップルが約半分だが、「意外と首都圏のお客さまが多い」(前川さん)そうだ。これだけの仕掛けをしてもらってプロポーズされると、その場でNOという女性はいないだろうと思ってしまう。実は、47組のカップルがその後すべてゴールインしたか、ホテル側は把握しておらず、同ホテルで結婚式をあげたカップルはまだいない。「結婚式をあげていただくことにこだわってはいません。プロポーズをしたホテルとして思い出に残り、いつかまた来ていただけたら」と前川さん。
どこでどうプロポーズしようかと悩んでいる貴方。一度相談してみては。(佐久間史信)
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