ゆう@子育てパパ

人気ブログランキングへ
エコや健康志向の高まりを受けて自転車ブームがここ数年続いている。最近の傾向は高級自転車がよく売れていること。1台10万円以上もする商品が愛好家の熱い視線を集め、トヨタ自動車が限定発売する100万円の「レクサスブランド」の自転車にも注文が相次いでいる。こうした人気の中、自転車を地域おこしにつなげる動きも活発化。自転車ロードレースの開催やサイクリングロードの整備などが各地で進んでいる。
東京で7月初め、他人の高級自転車を盗みネットオークションで販売したとして窃盗容疑でお笑い芸人が逮捕されたが、この事件が象徴するように近年は高級自転車のニーズが高まっている。
ロードレースに参加したり、長距離を走ったりする愛好家らがまたがる自転車は、1台10万~数十万円もする高級自転車が目立つ。老舗自転車メーカー「新家(あらや)工業」(大阪市)が販売している10万円台の自転車も好調な売れ行きで、大丸心斎橋店が3年前に本格的に復活させた自転車売り場でも、5万円台のおしゃれな自転車が売れ筋だ。
トヨタがレクサスブランドのイメージアップを目指して販売する100万円自転車は十数台の限定販売ながら、すでに注文が来ているという。メルセデスベンツなども日本で高級自転車を販売している。
愛好家の増加に伴い、各地でロードレースも花盛りだ。瀬戸内の島々をつなぐ自動車専用道「西瀬戸自動車道」(瀬戸内しまなみ海道)。愛媛、広島両県は来年、しまなみ海道を1万人のサイクリストが走る国際大会の開催を打ち出した。瀬戸内しま博覧会「瀬戸内しまのわ2014」のメーンイベントの一つという位置づけだ。
しまなみ海道は、広島県尾道市と愛媛県今治市間約60キロを結ぶが、橋上には歩行者や自転車の専用道路を併設。因島、大三島、伯方島などを結ぶ海上の橋は全国的にも珍しく、サイクリストにとって「一度は走ってみたい憧れのルート」になっている。
この“資源”を活用して、愛媛県は「サイクリストの聖地」を目指している。同県の中村時広知事は自らサイクリングを楽しみ、聖地化を牽引。県民にもその楽しさをPRしている。
来年の国際大会を控え、今年10月20日にはプレイベントを開催。高速道路を通行止めにして開く大会は全国初とみられ、109キロ、61キロ、43キロのコースには、愛媛県内外から3000人程度の参加が見込まれている。
一方、京都府は今秋から舞鶴、福知山、綾部の北部3市を結ぶ全長約100キロの「京都由良川回廊自転車道」の整備に乗り出す。北部の観光振興事業「海の京都」の目玉とするねらいで、今年度は舞鶴市内の13キロと、綾部-福知山間18キロを重点整備区間として、車道に自転車の通行ラインを引いたり、自転車用案内板を設置することを検討している。
府などは昨年、実行委員会を組織して府北部の100キロと190キロのコースをめぐる「TANTANロングライド」を初開催した。今秋には由良川回廊の整備を周知するため、別のイベントを計画。2カ所の重点整備区間が完成する来春には、同自動車道1周100キロをめぐる大会を計画しており、自転車道の整備とともにロードレースも積極的に開催していく方針だ。
こうしたイベントには、高級自転車での参加も多い。ジョギングなどと同じくエコや健康志向を背景に人気が高まるサイクリング。今後、景気回復が軌道に乗れば、高級車志向にも一段と拍車がかかりそうだ。
- 「出費ためらわない」15万円以上の自転車、売れてます
- 埼玉・大宮でサイクリングショー 自転車の魅力をてんこ盛り
- 「自転車は車道を走るもの」 宇都宮はモデルケースになる?
- スポーツ仕様車好調 日産「ニスモ」は車種拡大
- 攻める日本の高級車御三家 米国で競争激化、今後の課題は?
- 千載一遇の好機が来た