ゆう@子育てパパ(←うなぎ好き)

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22日は「土用の丑(うし)の日」。ウナギは稚魚がここ数年取引価格の高騰が続いており、近年は“高値”の花。ことしは昨年よりも値上がりしているものの、県内のスーパーや専門店では梅雨明け前から連日夏日が続いていることもあり、「高くても食べたい」「夏の定番」と奮発する消費者の姿がみられる。
水産庁によると、2010年から国内で養殖用の稚魚の不漁が続いている上、昨年以降は中国や台湾、韓国からの輸入稚魚も減少。国産と輸入を合わせて20~30トンで推移してきた国内養殖業者の仕入れ量は、昨年が15・9トン、ことしは12・6トンにとどまった。
仕入れ量減少に伴い、稚魚の取引価格は5年連続で高騰。09年度には1キロ当たり38万円だったが昨年は215万円、ことしは248万円に跳ね上がっている。スーパーなど小売店は国内産うなぎのかば焼きが2千円前後、外国産が千~1500円台で販売する例が多い。
スーパーの大阪屋ショップ(富山市赤田)は安く仕入れる努力をしているがそれでも限界があり、3年ほど前から年に100~200円程度値上げしている。同社は2分の1サイズで販売したり、うな重やひつまぶしなど惣菜を充実させたりと、消費者が手に届きやすい価格としている。昨年より5%売り上げは減っているが、総菜担当者は「週末と『丑の日』で昨年より売り上げ10%アップを目指す」と話す。
国産にこだわる上市町新町の湯崎乃屋鮮魚店は、約1割値上げしたが「土用の丑の日ぐらいは」と買い求める客が絶えない。浜名湖産を1500匹仕入れたが、売れ行きは好調だという。富山市太郎丸本町の専門店うな富は、うな重を平均500円値上げした。店主の吉森作造さんは「これ以上値上げするのは難しく、我慢するしかない」と話す。
スーパーの売り場前で「年々高くなり、ここ数年食べてない」とぼやく買い物客もいる一方で、富山市奥田の主婦(35)は「買うのに勇気がいる値段だが、年に1度のことなので奮発したい」。同市豊田本町、主婦、松井多美子さん(71)は「値段は気になるが、国産のウナギを食べて元気に夏を乗り切りたい」と笑顔で話した。
北日本新聞社