30gって小さじ 何杯分?  ( ̄  ̄;)

ゆう@子育てパパ



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 富山短大の卒業生2人がマーガリンなどに含まれるトランス脂肪酸についてまとめた研究が、日本農芸化学会の国際的な学術誌に掲載された。トランス脂肪酸の過剰摂取は動脈硬化を促進させるが、研究例が少なく、日本では上限量が決められていない。2人は、マーガリンなら約30グラムに含まれる脂肪酸(約2・2グラム)を1日に摂取しても、健康に影響がないことを実験で示した。



 掲載されたのは、食物栄養専攻を今春卒業した轡田大希さん(22)=上市町森尻=と城川大さん(22)=富山市堀川小泉町=の卒業研究。トランス脂肪酸は血中の悪玉コレステロールを増加させるため、世界保健機関は1日の摂取量を全カロリーの1%未満に抑えるよう勧告している。ただ、数値はあくまで各国の平均的な摂取量より少し低く設定した目安だとされる。



 2人は数値の正しさを確かめるため、昨年10月に同大の女子学生65人を対象に4週間の栄養実験を行った。2グループに分け、一方にはトランス脂肪酸をほとんど含まないクッキー、もう一方には全員の平均摂取カロリーの1%に相当する脂肪酸入りクッキーを毎日食べてもらった。



 その結果、両者の間に血中コレステロールの違いは見られなかった。日本人の平均的な総カロリーで換算すれば、マーガリン30グラムほどなら人体に影響がないと推定できるという。



 研究を指導した竹内弘幸教授が英語で論文にまとめ、日本農芸化学会の「バイオサイエンス・バイオテクノロジー・バイオケミストリー」誌に投稿。6月発刊の第77巻に収録された。



 2人は「実験中は2千枚近いクッキーを焼いたり、被験者のカロリー計算をしたりして大変だったが、頑張ったかいがあった」と喜ぶ。竹内教授は「日本人の摂取上限量を策定する上で貴重なデータになる」と評価している。





北日本新聞社