「富山ブラックサイダー」飲みましたが
病みつきにはなってないッス・・・。   (~_~;)

ゆう@子育てパパ


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 7月に入り、いよいよ夏本番。これからの時期、暑さで乾いた喉を潤すのに、シュワッと爽快なサイダーが恋しくなることも多いはず。近年、特産品の成分を配合するなど地域色を全面に打ち出した「ご当地サイダー」が全国でブームとなり、県内でも個性的なラインアップがそろってきた。人気商品の特徴やお薦めの飲み方を販売元に聞いた。 (社会部・浜田泰輔)



 ご当地サイダーの魅力は、何と言っても種類によって全く異なる独自の味わいにある。地酒や地ビールと同様、地域限定という希少性もあって、観光客向けのお土産としても注目を集めており、市販されている商品は全国で数百種類に上るとされる。



 県内の「元祖」は、トンボ飲料(富山市下赤江町)が1930(昭和5)年に発売した「ラボンサイダー」。「ラボン」とは常夏の島をイメージした空想の果物で、甘い物が少なかった昭和初期、魅惑的な香りでヒット商品となった。70年代に生産中止となったが、2011年に復刻版が登場。レモンのような桃のような「えも言われぬ味」で今も昔も変わらぬ人気を誇る。



 サイダーらしからぬ真っ黒な見た目で存在感を示すのが同社の「富山ブラックサイダー」。ご当地ラーメンの「富山ブラック」をイメージした商品で、しょうゆとこしょうの香料が含まれている。そのまま飲んでも良し、焼酎やウイスキーを割っても良し。同社広報室の金田卓さんは「一度飲んだら病みつきになりますよ」と薦める。



 地元の名物を生かしたサイダーはまちおこしに一役買っている。山田村特産加工組合(富山市山田小島)が2月に発売した「柿酢カッシュ」は山田地域特産の柿酢を2%含んでいる。3年間熟成した酢を使うことで飲みやすさを実現。関東を中心に展開する雑貨店で取り扱われるようになり、知名度を上げている。



 善商(入善町入膳)の「入善ジャンボ西瓜サイダー」は従来廃棄されていた規格外や傷物のジャンボ西瓜を有効活用した商品。果汁10%で爽やかな味わいとなっている。同社の上田勝也代表は「本物のスイカの旬は短いが、サイダーなら年中楽しめる。県内外の多くの人に飲んでもらいたい」と話す。



 昨年4月に国内初の「氷河」として認定された立山・剱岳周辺の氷体をPRする狙いで立山黒部貫光(富山市桜町)が商品化したのが「氷河の爽水(さわみず)」。日本の名水百選となっている室堂の立山玉殿の湧水を100%使用し、清涼感たっぷりに仕上げた。



 滑川市の第3セクター、ウェーブ滑川(同市中川原)の「深海塩サイダー」は滑川沖の海洋深層水から製造された塩を配合。塩分濃度は0・2%でミネラルが補給できるため、おいしいだけでなく熱中症対策にも役立ちそうだ。



 ユニークなご当地サイダーの開発は今後も進みそう。地元への愛情がたっぷり詰まったサイダーを飲み比べれば富山の魅力を再発見できるかも。





北日本新聞社