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ゆう@子育てパパ


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 NHKの連続テレビ小説「あまちゃん」で海女(あま)が注目を集める中、輪島市で10代の新人海女が誕生し、話題を集めている。今月18歳になったばかりの中野葵さん(同市鳳至町石浦町)だ。進路に悩んだ末に伝統漁業の世界に飛び込んだ葵さん。現役の海女である祖母と母に支えられながら、初めて迎える1日のアワビ・サザエ漁解禁を前に「もっと深く潜れるようになりたい」と張り切っている。





 葵さんは祖母の町子さん(75)、母の弘美さん(45)が海女という環境で育った。中学時代までは美容師に憧れていたが、高校に入ると、将来について悩むようになった。そんな時、町子さんが「海女、やってみんか」と声を掛けた。





 記録的猛暑だった昨夏、ほとんど泳げなかった葵さんは町子さんの指導のもと、ウエットスーツを身に着け、輪島沖50キロに浮かぶ舳倉島(へぐらじま)で、海に潜る練習をするところからスタートした。





 今年4月に海女デビューを果たし、舳倉島と輪島を行き来しながら、今月初旬までワカメ漁に励む中で、やりがいを見つけた。「思った以上にワカメが重くて大変でした」と語る葵さんの姿に、町子さんは「まじめにやっとったわ」と目を細める。





 輪島市と同市海士(あま)町磯入(いそいり)組合などによると、舳倉島などの周辺で素潜りをする海女は漁獲量減少などを背景に昭和30年代の約300人から徐々に減り、現在は50代を中心に約200人となっている。





 久々となる10代の海女誕生を受け、10月に全国各地から海女を招いて「海女サミット」を初開催する市も、海女文化発信の「顔」になると歓迎。葵さんは連続テレビ小説効果で周囲から「輪島のあまちゃん」と呼ばれ、親しまれている。





 1日には輪島に夏到来を告げるアワビ・サザエの素潜り漁が始まる。漁解禁に向け、母の弘美さんは29日、「一生もんやぞ」と言って、自身がアワビ漁に使ってきた金属製の道具「オービガネ」を葵さんに手渡し、頑張りに期待を込めた。





 町子さんは「より深く潜れる『大海女(おおあま)』になれ」とエールを送る。自分より深く、長く潜れる祖母に尊敬のまなざしを向ける葵さん。「海女の楽しさが、だんだん分かってきた」と笑顔を見せた。





北國新聞社