ゆう@子育てパパ

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子ども時代に熱中した「粘土遊び」を、懐かしの思い出とするのは早計かもしれない。最近は、大人でも楽しむ人が増えつつある。
今年5月に玩具メーカーのアガツマ(本社:東京都台東区)が20代から49歳までの男女を対象に実施した「粘土に関する調査」の設問のひとつに「粘土遊びの経験は、人生に役立っているか」がある。結果は、「役立つ」との回答が約38%、一方「役に立ってない」と否定的な意見は約17%だった。そのせいか「自分の子どもに粘土遊びをやらせたいか」の問いには、約80%が「やらせたい、やらせている(いた)」と回答した。
そして子どもが粘土で遊ぶ姿を見るうちに、かつての楽しさを思い出したのか、このところ大人の粘土遊び愛好者も増えており、関連する商品もヒットしている。
「コーネル(ハナヤマ/本社:東京都千代田区)」は、各種キャラクターをこねてつくる粘土細工キットだ。種類も豊富で、リスにゾウ、ネコにパンダなど、おなじみの動物が全部で18タイプ。素材は手にはくっつきにくいが、粘土同士はくっつきやすい特徴があり、久方ぶりの粘土遊びであっても、比較的簡単に作品を仕上げることができる。また色彩もカラフルで、なんといっても完成した作品がかわいい。このビジュアル面のひと工夫が、特に女性の創作意欲を一層刺激しているようだ。価格はいずれも840円。
また粘土のように自在に形を変えられ、創作意欲をかき立てられると人気なのが「洗隊レンジャー(ラッシュジャパン/本社:神奈川県愛甲郡)」。こちらは粘土ではないが、シャンプーにもボディソープとしても使える固形タイプの石けんだ。浴槽に入れて、勢いよくお湯をかければ、泡風呂も楽しむことができる。“戦隊”ならぬ“洗隊”らしく、種類はあか、あお、みどり、きいろ、ももいろの5タイプ(各800円・1個200グラム)が用意されている。もともとは子どもとの入浴タイム用にと開発された商品だったが、大人にとってもリラックス&クリエーティブな逸品として、愛用者は増えている。また例えば、あかにはジューシーな果実など、商品別にそれぞれ違う香りがついており、こちらも大人を虜にする要因となっている。
粘土遊びなど手先を使う活動は、脳を刺激して活性化させるなど、そのプラス面についてはよく知られているほか、リラックス効果があるともいわれている。何かとストレスの多い現代社会にしてみれば、昨今の粘土遊び人気は、案外理にかなった現象なのかもしれない。
(加藤 秀行 、 阪神 裕平)