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日本は名実共に長寿国だが、深刻な高齢化問題を抱えている。2012年、日本政府が発表した「2012年高齢社会白書」によると、2011年10月1日時点の日本の65歳以上の高齢者数は2975万人と過去最高を記録し、総人口の23.3%を占めた。
家族構成から見れば、20.3%の女性高齢者と11.1%の男性高齢者が一人暮らしをしており、その割合も年々高まっている。「孤独」は日本人高齢者が直面している最大の問題だ。日本政府は高齢者が楽しく過ごせるよう知恵を絞り、地方もこの分野でさまざまな企画を行っている。日本新華僑報網が伝えた。
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ここ数年間、高齢者のコミュニケーションの場をつくるための温泉や銭湯で催される懇親会が高齢者の間で人気だ。2012年初め、埼玉県ときがわ町は越生町と提携して、60歳以上の男女が親睦を深めるコンパ「風呂コン」をこれまでに7回実施した。数十人の高齢者が室内の浴槽を囲んで座り、おしゃべりをする。時には石鹸とシャンプーのボトルを使ったボーリングゲームもする。
入浴後、高齢者らは一緒に昼食をとる。ときがわ町のこの企画の主催者によると、高齢者は食卓で電話番号を交換し合い、恋愛関係に発展することもある。多くの高齢者が連れ合いを探そうと、何度もこの懇親会に参加しているという。
「風呂コン」は高齢者が日本社会で直面している様々な問題を浮き彫りにした。まずは、集団生活への憧れは日本人高齢者の普遍的な心理現象だ。周囲に境遇が類似した人がいれば、安心できる。特に地方在住の高齢者は長期間孤独状態にあるので、集団への依存度が高い。
一部の日本メディアの報道によると、ここ10数年間、日本の病院は次第に老人ホームへと変わりつつある。多くの高齢者が病院に「常住」し、病院や政府の負担が大きくなっている。このような状況に対処するために、日本政府は、「2011年末までに病院の療養用ベッドを取り除く」ことを決めた。まだ実施されていないが、多くの高齢者が帰宅を余儀なくされた。
次に高齢者は日本社会において完全に「保護された状態」にある。65歳以前は会社の幹部として働いた多くの人は、退職後に突然、何も仕事をしない状態に陥る。特に一人暮らしの高齢者が長期間このような状態にいると、病気になる可能性が大きい。
現在、多くの日本の企業が退職金の給付年齢を引き上げている。65歳で退職した人の多くが70歳まで対象金をもらえない。日本社会は定年退職者のための再就業のチャンスを提供しているが、高齢者のニーズには応じきれない。金銭はもちろん、人生価値の実現の面でも高齢者は再就業の需要を持つ。
日本はインフラも整備されている。小さな町のほぼすべてに公民館が設けられている。だが温泉での懇親会の人気が高いことは、公民館が十分な役割を果たしていないことを側面から映しだしている。
(編集翻訳 伊藤亜美)
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