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 京都の伝統工芸、京扇子を守ろうと、京都造形芸術大学の学生が吉本興業と組んで、新しいデザインの開発に取り組んだ。扇子一面に唇が描かれた絵柄、扇子を開くごとに現れる文字など、笑いのセンスをしのばせた力作10点が誕生。5月から販売を開始する。



 伝統工芸と異業種のコラボで、新しい需要を掘り起こす府のプロジェクト。同大学の学生約20人と、吉本興業所属の芸人を引き合わせアイデアを練った。



 京都扇子団扇商工協同組合によると、扇子などの生産額はピークの平成2年で約81億円、組合には231社が加入していた。経済の低迷により、廃業する工房が増え、23年で83社、生産額は約36億円と半分以下に落ち込んでいる。



 新しく開発された扇子は、芸術と芸人をかけ「芸扇(げいせん)」と名付けられた。扇子で口元を隠すイメージを逆手に、扇子いっぱいに唇を描いて「品」と名前をつけた作品や、扇子の形に着想をえて、車のスピードメーターをモチーフにした作品などユニークなデザインがそろった。



 協力した京扇子製造卸「大西常商店」の社長、大西久雄さん(59)も、普段は牡丹(ぼたん)や鳳凰(ほうおう)といった古典柄など定番の柄を中心に作っているといい、新発想の扇子に「軽いショックを受けた」。



 京都府庁(京都市上京区)で開かれたお披露目会では、京都市出身の芸人、今くるよさんらが、新作扇子をアピール。山田啓二知事も「すばらしい」と絶賛していた。



 メンバーの1人、同大学の望月幸加さん(19)は「予想以上にうけた」と喜んでいた。