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ボクの不安が「働く力」に変わるとき:
他人の活躍を見ると、「オレってダメだなあ」「なんでワタシってこんなこともできないんだろう」と思うこと、ありませんか? 今はソーシャルメディアを通じていろんな情報が流れてくるので、このように思う機会も多いですよね。
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直接的な知り合いでなくても、電車に乗っている時になんとなく聞こえてきた会話や、同年代の人が活躍している姿をテレビで見たとき、つい今の自分と比較をして「あの人はスゴイなあ。それに比べて自分は……」と自分のダメなところが見えたり、自信をなくしたり、時には相手のことを恨めしく思ったり。
他人と接する機会が全くなく、本当に自分のことしか考えることがないならいざ知らず、職場のような、他の人と関わりがある人なら誰でも、このような経験をしていると思います。
●他の人と比較することは仕方のないこと
「ワタシってダメだなあ」という気持ちは、相手が持っているものと、自分が持っていないものを無意識に比較したときに抱く感情ですが、このような気持ちを抱いたとき、「こんなことではダメだ。もっとポジティブに考えよう」と思う人もいるでしょう。時にはその気持ちを抑え込んだり、見ないフリをしたりすることもあったかもしれません。けれども、気持ちは勝手に浮かんできてしまうのですよね。仕方のないことです。
また「他人と比較するのはやめよう」という情報もありますが、他人がいることで、自分の立ち位置が相対的に分かるんだと思います。ですから他人とご自身を、比較してしまうこと自体は悪いことではありません。自然なことです。
しかし他の人と自分を比較すると、つい自分のダメなところが目につきます。そして「ない」ものを埋めようと思います。
●「ない」から「ある」に目を向ける
こんな心境に陥ったとき、私は無理にポジティブに考えたり、抑え込んだりしないことにしています。その代わり、自分に「ない」ものではなく、「ある」ものに目を向けることにしています。
例えば、私は新潟県妙高市という山間部に住んでいます。ソーシャルメディアから流れてくる都会のみなさんの楽しそうなセミナーや勉強会の写真に「都会はいいなあ」と思うことがしばしば。都市部では勉強会のような機会はあっても、地方の山間部では自分で企画する以外、なかなかありません。
また、知人が活躍している情報を見たときもそうです。「○○さん、がんばっているなあ」と思うと同時に、ちょっとうらやましく思うことも。「それに比べて自分は……」と思い通りに進まない仕事にいらだちを覚えることもあります。
このようなとき、自分の「ない」に目を向けているとあまり気持ちがよくないので、自分や周りに「ある」ものを探すことにしています。例えば、妙高には都会にはないきれいな空気と大自然があります。また地方にいながらも、こうしてあなたに文章を読んでいただける機会もあります。
「ない」から「ある」に目を向けることで、「自分にもいろんなものがあるなあ」ということに気づき、場や機会をいただいていることに感謝したくなると同時に、少しずつ自信を取り戻していくのです。
●「ある」は必ずある
この話をお読みになって、中には「お前には、人に自慢するようなものがあるかもしれないけれど、自分やその周りにはいいところなんて何もないよ」と思う人もいるかもしれません。思い通りの環境が目の前にないとき、そう「思う」ことは自然なことです。
けれども、そう「思い続ける」のはあまり気持ちのいいものではありませんよね。
そんなときほど、無理に「ない」ものをどうにかしようとするよりも、まずはご自身の「ある」に目を向け、探してみてください。無理に感謝などしなくて大丈夫。どんな人や環境にも「ある」は必ずあります。あなたご自身にいろんなものが「ある」ことが分かってくると、自信の芽が自然と出てきます。
みんなが同じ環境、同じ強みだったら面白くありません。一人ひとり違うからこそ面白いんじゃないかなあと思います。
他人が持っていない、あなたの「ある」は何ですか?
[竹内義晴,Business Media 誠]
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