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2011年8月、松本山雅に所属していた元日本代表DF松田直樹さんが練習中に突然倒れ、帰らぬ人となった。死因は急性心筋梗塞(こうそく)。そんな悲劇を2度と繰り返さないよう、先端技術を取り入れる動きがある。問題となっているのは、サッカーのルール。導入に向けた改正論議が3月3日に開かれる国際サッカー評議会(IFAB)の年次総会で持ち上がりそうだ。
その技術は、ユニホームに電子チップを縫いつけるというもの。欧州メディアなどによると、首の裏側にあたるユニホームの襟の部分に心拍数や体温、選手の走った距離などを測定する電子チップを装着。情報をラップトップコンピューターを使って入手することで、選手の体の状態がリアルタイムで分かるという。
サッカー界では近年、松田さんのように、選手がピッチ上で急性心筋梗塞などに襲われるケースが続発。03年のコンフェデレーションズ杯では当時カメルーン代表だったフォエが死亡。昨年3月のイングランド協会杯準々決勝で試合中に倒れたボルトンのムアンバは一命はとりとめたが、現役引退を余儀なくされた。
電子チップを装着すれば、個々の選手の心拍数や体温の異常な上昇などが分かり、倒れる前に交代などの措置をとることが可能になるかもしれない。
ただし、現行のサッカールールでは、選手とチームスタッフらがピッチ上で電子的なやり取りをすることは禁じられている。可能にするには、ルールを改正する唯一の機関であるIFABの承認を得る必要がある。
IFABの構成メンバーで、電子チップ導入に前向きなスコットランド協会の幹部は「医学的に有益なら、ためらう必要などない」と話しているという。
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